下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の宮村です。
前回に引き続き気血弁証を紹介します。
今回は気逆証について勉強した内容を書いていきます。
気逆証
気逆とは気の昇降異常のことであり、
降下すべき気が降下しなかったり、
昇発が過ぎるなどの病理変化を指す。
昇降とは気の基本的な運動形態の1つであり、
上昇と下降の動的バランスがとれていることが、
生体の機能を正常に保つための必須条件である。
気は昇降することによって臓腑機能を活発にし、
臓腑の協調関係を維持する。
肺は宣発すると同時に粛降し、
脾が昇清すると同時に胃が降濁し、
心火が下降するのに対して
腎水が上昇して水火既済する、
という形で臓腑間の調和は保たれている。
気は陰陽でいうと陽に属し、上昇する性質がある。
臓腑の働きが失調すれば気が下に行くことができず、
上に衝き上げ逆気します。
気逆は臨床上、肺・胃・肝の失調によるものが多です。
【臨床所見】
肺による気逆
肺気の場合は気を宣降下行させる作用なので、
外邪を感受したり痰濁が肺を塞げば、
肺気が上逆し、咳嗽・喘息などの症状がでる。
胃による気逆
胃は降濁の作用をし飲食物などを下行させるが
外邪を感受したり、
飲食物や痰濁が滞積したり、
寒邪によって胃に飲が蓄積して胃を損傷すれば、
胃の和降機能が失われて胃気が上逆し、
しゃっくり・げっぷ・悪心
嘔吐・反胃などの症状がでる。
肝による気逆
肝気は疏泄条達し、
鬱憤のために肝が損傷されれば、
肝気の昇発が過ぎて肝気が上逆し、
いらいらする・頭痛・眩暈・などの症状がでる。
参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』 東洋学術出版
『中医病因病機学』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村