下野です。
先日 私用で難波に行く事があったのですが、
その際 無性に学生時代に通ったお店の
ランチが食べたくなり、向かいました。
名物のコロッケ定食!(左から肉じゃが、豆乳)
僕の握りこぶし大のコロッケ!!
学生時代は完食できたのですが、
今回はご飯を少し残してしまいました。
(料理人さんごめんなさい。)
これだけ大きなコロッケを食べてしまいましたので、
帰りは難波から梅田までのんびり歩いて帰りました。
では『難経』の記事に参ります。
【原文】
七十三難曰、諸井者、肌肉浅薄、気少不足使也、刺之奈何。
然。
諸井者、木也、滎者、火也。
火者、木之子、当刺井者、以滎瀉之、故経言補者不可以為瀉、
瀉者不可以為補、此之謂也。
【現代語訳】
各井穴は、肌肉の薄い部分にあり気が少ないが、
これを刺鍼する場合にはどのようにすればいいのか。
答え。
井穴は五行の木に属し、滎穴は火に属している。
火(滎穴)は五行相生関係で木(井穴)の子であるので、
井穴を刺鍼する場合は滎穴を取って瀉すこともできる。
医学経典に、
補すべきものに瀉してはならず、
瀉すべきものに補してはならずと述べられているが、
まさにこの事を言っているのである。
【解説】
当難では、滎穴を刺鍼することで
井穴を刺鍼することに代える方法について論じている。
井穴は手足末端の部位に位置し、肌肉は非常に薄くなっている。
また、井穴は各経の経気の出るところで
気機もまだまだ盛んではなく、
その為に「気少不足使也」といっているのである。
ただ病によっては、井穴刺鍼が必要になってくるかもしれません。
ではその様な時にどの様にするのか?
その答えが当難には書かれているのである。
その答えというのが、
以前【古医書】『難経』第六十九難で勉強した
子母迎随(母子補瀉法)の治療原則である
実すればその子(滎穴)を瀉し、虚すればその母(合穴)を補う
を用いれば、十分治療が出来るというのである。
※当難では、「その子を瀉す」方法が説明されています。
ただ、井穴刺鍼が絶対にダメというこではなく、
井穴には熱を泄らす清熱作用があるため、
本難の説だけを信じ込むのではなく、臨床では臨機応変にしなければならない。
また本文最後の「瀉者不可以為補」とは、
補法を用いて治療すべきものには、誤って瀉法を使ってはならず、
瀉法を用いて治療すべきものには、誤って補法を使ってはならず、
ということを指摘している。
<参考文献>
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社
『藤本蓮風 経穴解説』 メディカルユーコン
『穴性学ハンドブック』 たにぐち書店
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
下野