下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちは、冠木です。写真は、とあるカフェにて…☆少し古い建物の地下にひっそりとあります。
フレンチトーストやホットケーキの横に動物などを描いて頂けるとのことで、麒麟をお願いしました。
お鍋や温かいものが美味しい季節ですが、
食べ過ぎには、ご注意下さい。
今回は、身体を温めるのに効果的と言われている
「生姜」についての記事です。
生姜(しょうきょう・しょうが)
[性味] 辛・微温
[帰経] 肺・脾・胃
[効能と応用]
①散寒解表
●風寒表証に、辛温解表薬の補助として用い、発汗を増強する
☆桂枝湯
[効能] 解肌発表・調和営衞
[主治] 風寒表証(表寒表虚証)
[病機]
風寒の邪を感受し、風邪偏盛で開泄するために表疏営泄を呈する病態。
風寒の邪が肌表を侵襲して体表部で邪正相争が生じ、
衞陽が欝阻されて体表を温煦できないので悪寒が生じ、
邪正相争で変生した陽熱が表に氾れるので発熱し、
邪が太陽の経脈を阻滞して頭痛・身体痛を呈する。
★桂子湯証=太陽中風証
風邪が外襲して営衛不和となった状態であるから、
肌表の邪を解除し、営衛を調和することである。
②温胃止嘔
●胃寒による嘔吐
*平素から胃陽(胃の陽気)が不足している人が、
さらに寒邪(外感 、生もの[お刺身・サラダ・果物]、冷たいもの[飲み物も含む]を過食など)を感受したために、
寒が胃に凝縮して出現する。
☆小半夏湯
[効能] 降逆止嘔
[主治] 痰飲嘔吐
[病機] 胃中の痰飲による胃気上逆である。
痰飲が胃気を阻滞し、胃気が和降せずに上逆するため、
悪心・嘔吐が反復し食欲がないなど。
●胃熱の嘔吐
*邪熱が胃を犯すか、
辛い物(唐辛子・生姜・カレーなど)や味の濃いもの、お酒、
脂っこいも、熱性の物の過食によって引き起こされる病証。
☆橘皮竹茹湯
[効能] 降逆止嘔・益気清熱
[主治] 胃虚有熱・気逆不降
[病機]
久病による胃虚あるいは急激な嘔吐・下痢による胃気の損傷で、
胃気が虚して和降できなくなり、軽度に胃熱をともなった状態。
噦逆者、橘皮竹茹湯主之。
噦逆する者は、橘皮竹茹湯之を主る。
本条は胃に虚熱があるためにおこる噦逆の証治について述べている。
噦逆には寒と熱に属するものがある。
橘皮竹茹湯の薬味から、この種の噦逆は胃中に虚熱があり、
それが上衝したために起こったものであることがわかる。
特に、中焦が虚して噦がかなりひどい者に適している。
③化痰行水
●風寒による咳嗽・白色で希薄な痰
☆杏蘇散
[効能] 軽宣涼燥・宣肺化痰
[主治] 外感涼燥
[病機]
晩秋の乾燥と寒冷による涼燥の邪の侵襲を受け、
肺気不宣と呈する状態であり、「小寒」による表寒証に相当する。
④解毒
半夏・天南星の解毒に用いる。
【使用上の注意】
傷陰助火するので、陰虚火旺の咳嗽や瘡癰熱毒には禁忌である。
参考文献:
『中医臨床のための方剤学』
『中医臨床のための中薬学』 医歯薬出版株式会社
『中医弁証学』
『金匱要略解説』
『中国傷寒論解説』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
※画像や文献に関して、
ご興味がおありの方は 是非参考文献を読んでみて下さい。
冠木