下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
もう年末ですね。年々一年たつのが早くなっている気がします。
あと三ヶ月ほどで鍼灸の国家試験になります。
最後のラストスパートですね。
同級生達も試験モードで緊張感がでてきました。
まだまだ覚えること、理解することが山程あるので
時間を有意義につかっていきたいです。
でもたまには息抜きも大切ですよね(笑)
今回は六淫弁証の湿淫証候について勉強した内容を
書いていきたいと思います。
湿は長夏の主気とされる。
日本では梅雨や秋の長雨の時期に邪気となることが多い。
五行では「土」、五臓では「脾」と関係が深い。
また天候の湿邪以外にも仕事などで長時間水に触れていたり、
汗に濡れた下着を長時間着ていた場合にも
湿邪による疾病になることがある。
湿邪の性質
①湿は陰邪、気機を阻害しやすく脾胃を損傷しやすい。
湿は水の性質を持ち、陰邪である。
湿邪が臓腑経絡に滞ると気機を阻害しやすい。
②湿の重濁性
「重」とは感覚的な重さを表している。
湿邪が表より侵入して陽気を阻滞させる。
「濁」とは汚く不潔という意味があり、
中医学では排泄物と分泌物が汚く異常であることを指す。
③湿の粘滞精
湿とはねっとりと粘り、停滞という性質がある。
排泄や分泌がスムーズに行われない。
また停滞性のため治りにくく、経過が長引き、
繰り返し再発をみつことがある。
④下降しやすく、下部を侵しやすい
湿は水の流れのように、下へ向かう、下に注ぐという性質がある。
そのため湿邪は人体の下部を侵すことが多い。
【臨床所見】
頭が重くしめつけられるように感じる、四肢がだるい、
関節が重く痛む、屈伸不利、また泥状便ですっきりしない、
痰が濁る、目やにが多い、小便不利、小便混濁などの症状が
湿邪の重濁性、粘滞性によって表れる。
また脾陽を損傷しやすいため脾の運化、昇清の機能を
失調する。そのため湿が内停し腹脹、下痢、水腫が発生する。
水腫は特に下肢に著明に表れる。
舌苔白膩 脈濡滑
参考文献
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』 東洋学術出版
『中医病因病機学』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村