下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


きのこ絵『パイインターナショナ出版社』
きのこ絵『パイインターナショナ出版社』

こんにちは、冠木です。
最近、「きのこ」が気になっています。
何故かはよくわからないのですが・・・(^^;)
きのこの本をよく見かけるので
また、読んでみたいと思います。
面白い、きのこがあれば、紹介させて頂きます☆


 

桃仁

桃仁
桃仁

[性味] 苦・甘・平
[帰経] 心・肝・大腸

[効能と応用]
①破瘀行血
●血瘀による無月経・月経痛・腹腔腫瘤
☆桃紅四物湯
[効能] 養血活血・逐瘀
[主治] 血虚血瘀で、血虚の症候に月経痛・凝血塊あるいは
腹腔内腫瘤・腹痛・腹満などの血瘀の症状とともなうもの。

●産後瘀阻による悪露停滞・下腹痛・下腹部痛
☆生化湯
[効能] 活血化瘀・温経止痛
[主治] 産後血虚受寒
[病機]
産後の血虚に乗じて寒邪が胞宮に侵入し、寒凝血瘀になって胞宮を留阻した状態で
悪露の排出がなくなり、下腹部の冷え痛みがみられる。

●蓄血の狂躁状態・下腹部が硬くなる
☆抵当湯
[組成]
水蛭・虻虫・桃仁・大黄

「太陽病、六七日、表証なお在り、脈微にして沈、反って結胸せず、
その人狂を発するは、熱下焦に在るをもって、少腹まさ鞕満すべし、
小便自利のものは、血を下せばすなわち癒ゆ。
然るゆえんは、太陽は経に随うをもって、瘀熱裏に在るが故なり、抵当湯これを主る。」
「太陽病、身は黄、脈沈結、少腹鞕く、小便利せざるものは、血無きとなすなり。
小便自利し、その人狂のごときは、血証諦かなり、抵当湯これを主る。」

抵当湯は、瘀血の治療薬ですが、
水蛭(ヒル)と虻虫(アブ)は動物性の生薬で、
悪血を逐い血積を破る強い薬効を有している。

【抵当湯証】
方意:太陽経脈の表邪が解されず、
太陽経の腑である膀胱に入り、下焦蓄血証を生じたもので
病理機序は桃核承気湯と同じであるが、
桃核承気湯証は熱が優勢、抵当湯証は瘀血が優勢である。
*桃核承気湯:下焦に瘀血があるが、瘀血より熱が強い。

●打撲外傷による内出血の腫脹・疼痛
☆復元活血湯
[効能] 活血祛瘀・疏肝通絡
[主治] 跌打損傷・瘀血留滞脇下
[病機] 跌打損傷により瘀血が脇下に停滞した状態。
[方意] 活血祛瘀を主体に疏肝行気・通絡する。

●火毒壅盛の気滞血瘀による肺癰・腸癰(虫垂炎など)
☆大黄牡丹皮湯
[効能] 瀉熱破瘀・散結消腫
[主治] 腸癰初起
[病機] 熱毒が腸に蘊結して気血を瘀滞させ癰を形成した初期である。

②潤腸通便
●腸燥便秘
☆潤腸丸
[効能] 滋陰補血・潤腸通便・泄熱行気
[主治] 陰血不足・腸燥便秘

③その他
止咳平喘の効能ともつので、気逆の喘咳・胸膈痞満
☆双仁丸

[臨床使用上の要点]
桃仁は苦甘で平性であり、心肝二経の血分に入り、
苦で泄降導下して破瘀し、甘で気血を調節して生新し、
破瘀の効能が生新に勝るので、行瘀通経の常用薬である。

[使用上の注意]
瘀血がないものや泥状便には用いない。
妊婦には禁忌である。


参考文献:
『中医臨床のための方剤学』
『中医臨床のための中薬学』 医歯薬出版株式会社
『傷寒論を読もう』
『中国傷寒論解説』 東洋学術出版社

※画像や文献に関して、
ご興味がおありの方は 是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

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