下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


メリークリスマス
メリークリスマス

こんにちは、小堀です。
写真は去年のクリスマスケーキです。
友人が買ってきてくれたものなんですが、
まさかのカタカナで「メリークリスマス」と書かれており、
なんだか間のぬけたケーキに笑ってしまいました。。(^_^)


今日は、手の太陰肺経の五行穴について書いていきます。

①少商(井木穴)
【由来】:[素問]六元正紀大論では「大」「少」により五音の陰陽を区別している。
また末端を「少」と称している。「商」は宮・商・角・微・羽の五音の1つであり、
肺は金に属しており、その音が商であるために少商と命名された。
【部位】:母指。末節骨橈側。爪甲角の近位外方1分(指寸)。
爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底部の水平線との交点。
【取穴法】:母指爪根部近位縁に引いた線と、外側縁に引いた線との交点に取る。

臨床応用:
⑴扁桃炎
・外感風熱にとる扁桃炎
・肺胃熱盛による扁桃炎
・陰虚火旺による扁桃炎
⑵単純性喉頭炎
・急性喉頭炎
・慢性喉頭炎
⑶喉頭炎
・邪熱が内蘊しているところに風熱を外感し、それが咽喉に上蒸しておこる咽頭炎
・肺胃に積熱があり、その熱邪が咽頭に上蒸しておこる咽頭炎
⑷咳嗽

 

②魚際(滎火穴)
【由来】:第1中手骨の掌側の筋肉の状態は魚の形をしている。ここがいわゆる手魚である。
また「際」とは辺縁のことであり、本穴が手魚の辺縁にあることから、魚際と名付けられた。
【部位】:手掌。第1中手骨中点の橈側。赤白肉際。
【取穴法】:第1中手骨中点の外側。表裏の境目に取る。

 

③太淵(兪土穴)
【由来】:「太」は盛大、「淵」は深くて広いことを指している。
本穴は寸口部にあり、肺経の原穴であり、また肺気が大会するところであるから太淵と名付けられた。
【部位】:手関節前外側。橈骨茎状突起と舟状骨の間。長母指外転筋腱の尺側陥凹部。
【取穴法】:手関節前面横紋上で、橈骨動脈は拍動部に取る。

臨床応用:
⑴咳嗽
手技において補瀉を使い分けることにより、清肺、宣肺、補肺の作用を生じさせる。
⑵哮証
・肺脾両虚による哮証
・肺腎両虚による哮証
⑶喘証
・肺気不足による喘証
・肺脾両虚による喘証
・肺腎気虚による喘証
⑷アレルギー性鼻炎

 

④経渠(経金穴)
【由来】:「経」は通路。「渠」は水渠(水路)である。動脈のある部位であり、
血気が旺盛であることから、このように名付けられたのである。
【部位】:前腕然外側。橈骨下端の橈側で外側に最も突出した部位と橈骨動脈の間。
手関節掌側横紋の上方1寸。
【取穴法】:太淵の上方1寸で、橈骨下端の外側で最も高くなっているところと橈骨動脈との間に取る。

 

⑤尺沢(合水穴)
【由来】:古人は手関節から肘までを1尺とし、前腕部を「尺」と称した。
「沢」とは沼沢のことであり低い凹地を指している。
本穴はその位置的な特徴から、尺沢と命名された。
【部位】:肘前部。肘窩横紋上。上腕二頭筋腱外方の陥凹部。
【取穴法】:肘を軽くまげて上腕二頭筋腱を緊張させ、その外側陥凹部。肘窩横紋上にとる。

臨床応用:
⑴咳血
・風熱傷肺による咳血(風熱が肺を損傷し、肺金燥熱となって肺絡を損傷)
・肺燥陰虚による咳血(熱が肺に阻滞し、化火したものが肺陰・肺絡を損傷)
・肝火犯肺による咳血(「木火刑金」により、肺の粛降が失調し、咳により肺絡を損傷)
⑵咳嗽
・肝火犯肺による咳嗽
・痰濁阻肺による咳嗽
・肺燥陰傷による咳嗽
⑶肺癆

※2009年よりWHO方式が採用になり、経穴部位が世界基準となりました。尺沢から太淵までを1尺2寸としています。


参考文献:
『臨床経穴学』東洋学術出版社
『新版 経絡経穴概論』医道の日本社
『鍼灸学(経穴編)』東洋学術出版社
『鍼灸経穴辞典』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、
ご興味がおありの方は 是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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