下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
鍼灸の専門学校では必ず経穴の授業があり、
経脈には、陰経と陽経があることを習います。
各経には経穴(ツボ)があり、
特に重要な経穴は、
五要穴(井、栄、兪、経、合)とされています。
また、五要穴は、
それぞれ五行(木、火、土、金、水)に
属しています。
陰経の五要穴は、
井は木、滎は火、兪は土、経は金、合は水
に属し、
陽経の五要穴は、
井は金、滎は水、兪は木、経は火、合は土
に属します。
陰経と陽経の五要穴を
学校の授業で習ったときには、
なぜ所属する五行が異なるのか
理由が分からず、
とりあえず丸暗記していました。
では、なぜ、陰経と陽経で、
属する五行が異なるのでしょうか。
古文書に目を通すと、ある解説文の中に、
陽経の井穴は金に属し、
陰経の井穴は木に属し、五行相剋関係で作用している。
という一文を発見しました。
陰経とは「臓」を主り、
「臓」は精気の貯蔵を主ります。
陽経とは「腑」を主り、
「腑」は臓で蓄えた精気をもとに
伝化を主ります。
すなわち、「腑」は、
「臓」が蓄えている精気を消耗しながら
その作用を行うことから、
「腑」は「臓」を克しているという関係にある
ということだと思います。
よって、井は金剋土、滎は水剋火、兪は木剋土、
・・・以下同様
といった形で、陰経と陽経は各要穴において
相剋の関係にあるため、
各要穴は上記の通りの五行に
属しているのでしょう。
ずっと気になっていたことでしたが、
ふとした注釈文で
その答えに近いものが得られたと思い、
勉強の大切さを改めて感じました。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『黄帝内経 霊枢 上巻』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原