長、は、
竿のごとくながし三焦の熱を主どる。
促、は、
数にして時に一たび止む、気血、痰、食行らず。
短、は、
みぢかし、些(ちいさき)なり気雍(ふさぐ)、宿食、消ぜず。
虚、は、
遅大にて軟に力なし、気血の虚と傷暑と。
結、は、
遅にして時に一止、血気、痰、積痛をなす。
牢、は、
鼓皮を按すごとし、気雍り骨肉いたむ。
動、は、
微して動きて来らず往かず、虚労、血崩、痢病。
細、は、
線のごとくほそし、精損、気血倶に虚す。
代、は、
うち切れする也、悪脉、老人はくるしからず。
(鍼灸重宝記)