下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
10月に入って、夏の暑さが
やっと落ち着いたと思っていましたが、
まだまだ夏の陽気が
残っているように感じられます。
地域によっては、
10日を過ぎても最高気温が30度を
超えているようです。
東洋医学では、
時令が訪れていないのに
気候が先に変化してしまうケースを「太過」、
時令が訪れたのに気候が変わらないケースを
「不及」といいます。
今の季節は、秋の時令が
来ているにも関わらず
まだ夏の陽気が感じられ、
気候が夏から秋に変わらない
ケースであるといえると思います。
秋の季節は、五行論でいうと
「金運」となります。
(春:木、夏:火、長夏:土、秋:金、冬:水)
以上から、今の気候は、
金運の不及であるということが伺えます。
古文書(素問)には、
自然法則について、多くの記載がありますが、
素問 気交変大論篇には、
金運の不及、すなわち「金不及」に
ついて記載があります。
以下、現代語訳を抜粋します。
金運が不及になれば、火の気と木の気が
呼応して旺盛になりますが、
生気を主る夏の火の気だけが優勢になれば、
万物はそのために繁茂し、
気候は乾燥して、焼けるように暑くなり、
・・・(中略)・・・
秋を主る気は時令通りに到来することができず、
天上では金星が輝きを失うのに対応し、
白色の穀物は時令通りに成熟することが
できません。
火の邪気が金の気を抑制して、
金の気が反発を起こし、水の気を生じて
報復すると、そこで冷たい雨が突然に降ってきて、
ひどい時には氷、雹、霜、雪が降って、
万物を害します。
この後、内容は、
「金不及」による人体への
影響にまで及びます。
ブログを書いている今日現在は
夏の陽気に「暑いなあ」と、
いつか本格的に始まる秋に
期待を寄せていますが、
上記の内容からすると、
今のこの気候は突然変化する可能性が
あるようです。
穏やかな気候の変化を望みたいものですが、
異常な暑さの後には何かがあるのではと
直感的にも感じてしまいます。
今後の気候の変化を
注視してみたいと思います。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『黄帝内経 素問 下巻』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原