下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
時折山に入る機会があるのですが、
その時に大分と涼しくなってきたなと感じるようになってきました。
街の中にいるとわかりにくいですが、
夏から秋に少しずつ変わっています。
やはり自然の中にいると四季の変化を感じやすい気がします。
今回は八綱病証の陽証、陰証について説明していきます。
陰陽は八綱病証の総綱で、これを診断に応用すると
全ての疾病を病理の性質に基づいて、
陰陽に分類し鑑別することができる。
陰証
陰の属性をもつ証候を陰証という。
裏証、寒証、虚証がこれに当てはまります。
陰とは生体反応が沈滞、減弱している病情をいう。
【臨床所見】
面色暗淡、①精神萎靡、寒がり、四肢の冷え、倦怠、無力感、②語勢低微、
食欲不振、口淡不渇、小便清長、大便水様もしくは泥状
舌質淡胖嫩 脈沈遅あるいは弱あるいは細濇
虚証のため面色暗淡、精神萎靡、倦怠、無力感、語勢低微が、
寒証のため寒がり、四肢の冷え、小便清長、下痢が現れる。
陽証
陽の属性をもつ証候を陽証という。
表証、熱証、実証がこれに当てはまります。
陽とは生体反応が発揚、増強している病情をいう。
【臨床所見】
発熱、心煩、③躁動、語勢が荒い、呼吸が荒い、口乾、便秘、小便短赤
舌質紅絳 舌苔黄黒で芒刺がある 脈浮数、洪大、滑実
熱証のため発熱、躁動、口乾が、
実証のため語勢が荒い、呼吸が荒い、便秘が現れる。
語句解説
①精神萎靡
萎靡とは萎えてしおれること。衰え、元気のなくなること。
つまり精神的に沈み元気のないこと。
②語勢低微
声に力がなく細く小さいこと。
③躁動
いらだって動き回ること。
参考文献
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』 東洋学術出版
『中医病因病機学』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村