下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
早いものでもう十月になってしまいました。
ということは国家試験まであと五ヶ月を切っている事になります。
気ばかりが焦ってしまいます。
そろそろ本格的に国試に向けて勉強をはじめないとやばい!?
今回は八綱病証の虚証、実証について説明していきます。
虚実は正邪の盛衰の状態をみる綱領で、
身体における正気と邪気の盛衰の状況を反映しています。
正気不足であれば虚証として現れ、
邪気が盛んであれば実証として現れます。
虚証
虚証とは、正気が虚弱なために現れる病理的な状態の総称ある。
虚証は陰・陽・気・血・津液・臓腑の
それぞれ異なった虚損の状態を包括している。
この場合は邪気に対する正気の抵抗力は低下しているため、
正邪のあいだに激しい闘争は見られない。
これは疾病の後期、多くの慢性病証、
誤治による正気を失った病証に多くみられる。
【臨床所見】
ここでは陽を損傷している虚証と陰を損傷している虚証について紹介します。
・陽虚証
面色淡白、精神不振、倦怠感、無力感、動悸、息切れ、寒がり、四肢の冷え、①自汗
舌質淡、胖舌、歯痕がある、脈虚沈遅
陽虚によって温煦作用が低下するため、
面色淡白・寒がる・四肢の冷えなどが現れます。
元気の衰退によって精神不振・倦怠感・無力感などが現れます。
また陽虚のため陰を制御できず自汗などがでます。
・陰虚証
②五心煩熱、消痩、頬の紅潮、口や咽頭の乾燥、③盗汗、④潮熱
舌質紅、舌苔小苔、脈虚細数
陰が虚すと陽を制することができなくなり、陽盛となり虚熱ため、
五心煩熱・頬の紅潮・口や咽頭の乾燥・盗汗・潮熱などのが現れます。
また身体を滋養できなくなるので消痩など現れます。
実証
実証とは外邪の感受、体内の病理産物(瘀血、痰)などによっておこる
病理的な状態を総称したものである。
実証は感受した外邪や病理産物の性質によってその臨床所見も異なる。
ここでは主な症状を紹介する。
【臨床所見】
腹脹、腹痛(拒按)、胸悶、呼吸が荒い、煩躁、⑤譫語、大便秘結、小便不利
舌苔厚膩、脈実有力
実邪が心を侵し、心神を乱すと煩躁・譫語などが現れます。
邪が肺に阻滞し、肺の宣降作用が失調すると胸悶・呼吸が荒いなどが現れます。
邪が胃腸に影響し、腑気が通じなくなると腹脹・腹痛(拒按)・大便秘結などが現れます。
語句解説
①自汗
いつも汗が出て、活動後にいっそうひどくなるもの
気虚、陽虚で多くみられる。
②五心煩熱
胸中の煩熱、掌心や足底の熱感、陰虚による内熱により起こる。
③盗汗
寝汗のこと、陰虚により起こることが多い。
④潮熱
毎日一定時刻になると発熱を繰り返すもの。
⑤譫語
うわごとのこと。語声が高く力があるが、話の筋は通らないもの。
参考文献
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』 東洋学術出版
『中医病因病機学』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村