下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
9月は暑い日が多く感じられましたが、
10月に入ってようやく暑い夏が
終わったなと感じます。
季節の変わり目は体調を崩さないよう
注意したいものです。
さて、一般的な季節感とは、
春は温かく、生物が成長し、
夏は暑くジメジメし、秋は涼しく乾燥し、
冬は寒いというものです。
また、気温や天候の変化は、
季節ごとに急激に変わるのではなく、
日々のゆるやかな変化の積み重ねです。
この季節の移り変わりは、
どのようなメカニズムが
働いているのでしょうか。
これは非常に大きなテーマですが、
東洋医学では、季節や天候は
「天気」と呼ばれる六気
(風、寒、湿、熱、燥、暑)が大きく影響していると考え、
自然界の生物はその中で活動しています。
古文書によると、季節は六つに分かれ、
それぞれの季節ごとの気を主る「主気」と
よばれる気(六位気)の存在を考えます。
「主気」は、季節の始まりには
その力は微かで静かであり、
だんだんと顕著に高まり、
そして極盛点に達するそうです。
では、その極盛点に達した主気は
どのようにして弱まり、そして
次の季節に移るのでしょうか。
その季節で主気が極盛点に達したとき、
その主気を抑制する働きの気が発生するそうです。
これを、「下承の気」といいます。
以上、季節ごとの天気について
まとめると、以下のようになります。
季節: 主気 ← 下承の気
・初 : 厥陰風木 ← 金気
・二 : 少陰君火 ← 陰精
・三 : 少陽相火 ← 水気
・四 : 太陰湿土 ← 木気
・五 : 陽明燥金 ← 火気
・六 : 太陽寒水 ← 土気
(『黄帝内経 素問』六微旨大論篇より)
東洋医学に詳しい方は分かると思いますが、
「主気」と「下承の気」は、
五行の相克関係にあたります。
(「下承の気」が「主気」を制約・抑制する関係)
つまり、季節の移り変わりは、
一つの主気が極まれば、
それを抑制する気が発生し、
それがとぎれることなく循環し、
繰り返されているということです。
陰陽論において、
「陰が極まって陽になる」という
陰陽の転化の法則がありますが、
季節の移り変わりでも同様に、
一つの気の極まりによって転化の作用が
発生するということです。
何気ない季節の移り変わりの中に、
シンプルで壮大な自然の循環の仕組みが
あることを、古人は解き明かそうと
していたのですね。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『黄帝内経 素問 下巻』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原