下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちは、冠木です。
電車の写真を撮ったので、載せたいと思います。
各停のため、ゴトンゴトンと揺られながら乗ってきました。
半夏
[性味] 辛、温。有毒
[帰経] 脾・胃
[効能と応用]
①燥湿化痰
●湿痰の咳嗽・多痰・胸苦しいなど
☆二陣湯
[効能] 燥湿化痰・理気和中
[主治] 湿痰
咳嗽・白色で多量の痰・胸が痞えて苦しい・動悸など
[病機]
脾が健運できないために湿邪が集まり、気機を阻滞し滞るため痰を生じる。
[方意]
燥湿化痰により痰湿を除き、理気和中により脾を健運させて痰湿の発生を防止する。
●風痰による嘔吐・頭痛・めまい・肢体の痺れなど
☆青州白丸子
②降逆止嘔
●胃寒や痰飲の嘔吐
☆小半夏湯
[効能] 降逆止嘔・化痰滌飲
[主治] 痰飲嘔吐
悪心・嘔吐・食欲不振
[病機] 胃中の痰飲による胃気上逆である。
痰飲が胃気を阻滞し、胃気が和降せずに上逆するためにおこる。
[方意]
痰飲を除き胃気を和降させる。
嘔家本渇、渇者為欲解、今反不渇。心下有支飲故也、小半夏湯主之。
嘔家本より渇す、渇する者は解せんと欲すると為すに、
今反って渇せざるは、心下に支飲有るが故なり。小半夏湯これを主る。
嘔吐のある病人で口渇がなく、水を飲みたがらない者は心下に支飲が停留している可能性がある。
また、飲証で嘔吐する者は口渇の有無を根拠とすれば、
その飲邪が留まっているか否かを診断することができる。
嘔吐しても口渇がない者は、支飲がまだありと考えるべきで、嘔吐もまだ止まらない。
これは、小半夏湯で治療するとよい。
●胃虚の嘔吐
☆大半夏湯
[効能] 降逆止嘔・補虚調中
[主治] 胃反嘔吐
朝食べたものを夕方に吐く・夜食べたものを朝に吐く・食べるとすぐに吐く
[病機]
慢性病などで胃の気陰が虚し、胃気が通降できない状態である。
[方意]
降逆止嘔を主体にして補虚益胃を配合する。
●胃熱の嘔吐
☆温胆湯
③消痞散結
●痰熱による心窩部の痞え
☆半夏瀉心湯
[効能] 開結除痞・調和脾胃・寒熱併調
[主治] 脾胃不和
心窩部が痞えて張る・悪心・嘔吐・腹鳴など
[病機]
脾胃の昇降の気機が心下で結し、「心下痞」と昇降失調がみられる。
●熱痰による小結胸で心窩部に圧痛があるとき
☆小陥胸湯
[効能] 清熱化痰・寛胸散結
[主治] 痰熱互結
胸や上腹部が痞えて苦しい・心窩部の圧痛・黄色の痰
[病機]
熱邪が心下に陥入し、内生の痰と結びついて内結した「小結胸」である。
痰熱が心下に内結して気機を阻滞しているために、
胸や上腹部が痞えて苦しく、疼痛をともなうことあり、心窩部に圧痛がある。
④その他
行湿通腸の効能をもつ
☆半硫丸
[効能] 補腎燥湿・通便
[主治] 湿凝気阻・三焦倶に閉じ、二便通ぜず。
湿邪が三焦の気機を阻滞して、肺の通調水道・脾の運湿・腎の開蓋が障害されたために、
大・小便不通をきたしている。
【禁忌】
辛散温燥であるから、陰虚の燥咳・傷津の口渇・出血には禁忌である。
参考文献:
『金匱要略解説』
『中医臨床のための中薬学』
『中医臨床のための方剤学』 東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
冠木