下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
夏の間に連休を頂いたので富士山に登ってきました。
上の写真は富士山の山頂で撮ったものです。
世界遺産になったばかりなので人の多さが心配でしたが、
お盆休みを避けて、平日の日に登ったので比較的人が少なくて
良かったです。
山の上はまさに雲の上の世界、スケールが違います!
天候も良く、初登頂でしたがご来光も拝むことができて
良い夏の思い出ができました。
今回は八綱弁証の寒証・熱証について勉強した内容を書いていきます。
寒熱とは、疾病の性質を区別する綱領である。
寒証と熱証は、身体の陰陽の平衡状態を反映したもので、
陰盛、陽虚は寒証として、陽盛、陰虚は熱証として現れる。
ただし、これは客観的な体温だけを問題にしたものではない。
●寒証
寒証とは寒邪を受けたり、陰盛陽虚により現れる証候で、
寒証には表寒、裏寒、虚寒、実寒がある。
【臨床所見】
寒がり温まるのを好む・顔面蒼白・四肢が冷える・口淡で口渇はない・
痰、涎、涕は水様である・①小便清長・大便は水様あるいは泥状
脈遅もしくは緊・舌質淡、舌苔白で潤滑などをともなう。
寒邪または陽気の不足の為、陽気が身体を温煦できなくなり身体が冷え、
痰、涎、涕、尿などが清冷なのは水液を温化できないためにおこる。
寒邪が脾を損傷したり、脾陽虚であると脾の運化機能が失調して、
大便は水様あるいは泥状になる。
●熱証
熱証は熱邪を感受したり、陽盛陰虚のために身体の機能活動が亢進して
現れる証候で、熱証には表熱、裏熱、虚熱、実熱がある。
【臨床所見】
熱がり冷えるのを好む・口渇し冷たいものを飲みたがる・顔面紅潮・目の充血
③煩躁・小便短赤・②大便秘結・痰や涕は黄色く粘稠
脈数・舌質紅、舌苔黄で乾いている。
陽熱が偏って盛んになっているため熱がり、
津液を損傷するので口渇があり冷たいものを飲みたがります。
火は炎上しやすく、顔や目に熱象が生じる。
また熱が心神に影響し煩躁などがおこる。
語句解説
① 小便清長
小便の色がほとんどつかず、量も多い状態です。
逆に色が濃く、量が少ない状態を小便短赤といいます。
②大便秘結
便秘のこと、胃腸に熱のあるものによく診られる。
③煩躁
煩悶し、もだえ乱れる状態のこと。
胸中の熱と不安を煩といい、手足をばたつかせることを躁という。
参考文献
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』 東洋学術出版
『中医病因病機学』 東洋学術出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村