カフェにて(8月大阪)
カフェにて(8月大阪)


下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。

勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


修行生の大原です。
学校の前期試験が来週から始まります。
試験に向けて、勉強がメインの毎日です。
カフェに行くなどゆっくりする時間が
なかなかありません。
学校の試験が終わったら、またどこか
散策などしたいなと思います。

さて、今回は「心悸」について調べました。
「心悸」とは動悸のことで、
不安や緊張などの精神的な要因が
大きく関係することは、
感覚的にイメージしやすいかと思います。

五臓の一つである「心」は、
「君主の官」にたとえられ、
五臓六腑を統括しています。

その主な働きは、
神明を主り(精神活動を統括する)、
血を主る(温煦作用によって
水穀の精微を血に化生し、
血を全身に循環させる)ことです。

「心悸」の主な原因は、
「心」が何らかの原因によって
その働きが乱されることです。

「心悸」は、「驚悸(きょうき)」、または
征忡(せいちゅう)」ともいいます。

簡単にまとめますと、
驚悸」とは、外部からの「驚き」などと
身体の内部の「虚」(悸)とが合わさって
起こるもので、
「征忡」とは、心血不足と痰火からおこるもの
とされています。

すなわち、心悸は、身体の弱りと、
驚などの気の乱れ、痰などの内邪が
その病因であることがいえそうです。

また、書籍によっては、
「心悸」・・・発作性の軽い動悸
「征忡」・・・持続性の激しい動悸
といった区別をしている場合もあります。

心悸の代表的な病因病機をまとめてみます。

●心虚胆怯
心が穏やかで胆気が怯えなければ、
思慮や決断をしっかりと行うことができる。
逆に、心・胆が乱れると、
心神が動揺して驚悸が起こる。

●心血不足
上述の通り、陰血が虚損して心が養われないと
神を蔵することができず、神志の安定が得られずに
征忡がおこる。
慢性病などによる体質虚弱や失血過多がある場合、
本証となりやすい。

●陰虚火旺
腎陰不足によって腎水が心火を抑制できず、
虚火が妄動して心神を乱し、征?がおこる

●心陽不振
大病などで陽気が衰えると
心が脈を温煦できず心悸不安がおこる。
心下が空虚であるために、正気が内動して
悸が起こるという説もある

●水飲凌心
脾胃陽虚により水液の蒸化が弱いと
飲邪が心陽を抑制し、心悸が誘発される。

●瘀血阻絡
瘀血が心脈を鬱滞させて血行が悪くなると
心に栄養が届かず征忡がおこる。

心悸は、緊張や驚きなどの
精神的な要素だけでなく、
身体面の弱りも原因となって起こり得ます。

その原因は様々ですが、
体調を整えることで心神を穏やかにし、
精神的にも健康でありたいものですね。


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『標準 中医内科学』
『中医病因病機学』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

 

 

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