どうも、新川です。

休日を利用して高校野球観戦に行ってきました。

阪神電車の甲子園駅に降り立った瞬間から、
肌が痛いほどの日差しを感じます。
新しくなった甲子園の外壁を横目で見ながら、
応援席へ。


ライトスタンド中段に座ること10分。
・・暑い、とにかく暑い(゚Д゚;)ゞ
汗をぬぐい、水分を補給し、
また汗をぬぐう。
しかし「グラウンドでやってる高校球児はもっと暑いはずだ!」
と気合いを入れながら観戦しておりました。

試合の内容は、
まさしく「これぞ甲子園」といった
好ゲームが展開され、
特に 常総学院(茨城代表)対 前橋育英(群馬代表)の一戦は、
胸を打つ名勝負でした☆


今回は、 五運行大論篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。

【五運行大論篇 六十七】

【原文】
黄帝坐明堂、始正天綱、臨観八極、考建五常、請天師、而問之曰、論言、天地之動静、神明為之紀、陰陽之昇降、寒暑彰其兆。
余聞五運之数於夫子、夫子之所言、正五気之各主歳爾。首甲定運、余因論之。
鬼臾区曰、土主甲巳、金主乙庚、水主丙辛、木主丁壬、火主戊癸。
子午之上、少陰主之、丑未之上、太陰主之、寅申之上、少陽主之、卯酉之上、陽明主之、辰戌之上、太陽主之、巳亥之上、厥陰主之。
不合陰陽、其故何也。
岐伯曰、是明道也。此天地之陰陽也。夫数之可数者、人中之陰陽也。
然所合、数之可得者也。夫陰陽者、数之可十、推之可百。数之可千、推之可万。天地陰陽者、不以数推、以象之謂也。

帝曰、願聞其所始也。
岐伯曰、昭乎哉問也。
臣覧『太始天元冊』文、丹天之気、経於牛女戊分、黅天之気、経於心尾己分、蒼天之気、経於危室柳鬼、
素天之気、経於亢氐昴畢、玄天之気、経於張翼婁胃。所謂戊己分者、奎壁角軫、則天地之門戸也。
夫候之所始、道之所生、不可不通也。
帝曰、善。

論言、天地者、万物之上下。左右者、陰陽之道路。未知其所謂也。
岐伯曰、所謂上下者、歳上下見陰陽之所在也。左右者、諸上見厥陰、左少陰、右太陽。見少陰、左太陰、右厥陰。
見太陰、左少陽、右少陰。見少陽、左陽明、右太陰。見陽明、左太陽、右少陽。見太陽、左厥陰、右陽明。所謂面北而命其位、言其見也。

帝曰、何謂下。
岐伯曰、厥陰在上、則少陽在下、左陽明、右太陰。
少陰在上、則陽明在下、左太陽、右少陽。
太陰在上、則太陽在下、左厥陰、右陽明。
少陽在上、則厥陰在下、左少陰、右太陽。
陽明在上、則少陰在下、左太陰、右厥陰。
太陽在上、則太陰在下、左少陽、右少陰。
所謂面南而命其位、言其見也。上下相遘、寒暑相臨、気相得則和、不相得則病。
帝曰、気相得而病者何也。
岐伯曰、以下臨上、不当位也。

帝曰、動静何如。
岐伯曰、上者右行、下者左行、左右周天、余而復会也。
帝曰、余聞鬼臾区曰、応地者静。今夫子乃言下者左行、不知其所謂也。願聞何以生之乎。
岐伯曰、天地動静、五行遷復、雖鬼臾区其上候而已、猶不能偏明。夫変化之用、天垂象、地成形、七曜緯虚、五行麗地。
地者、所以載生成之形類也。虚者、所以列応天之精気也。形精之動、猶根本之与枝葉也。仰観其象、雖遠可知也。
帝曰、地之為下否乎。
岐伯曰、地為人之下、太虚之中者也。
帝曰、馮乎。
岐伯曰、大気挙之也、燥以乾之、暑以蒸之、風以動之、湿以潤之、寒以堅之、火以温之。
故風寒在下、燥熱在上、湿気在中、火遊行其間。寒暑六入故、令虚而生化也。
故 燥勝則地乾、暑勝則地熱、風勝則地動、湿勝則地泥、寒勝則地裂、火勝則地固矣。

帝曰、天地之気、何以候之。
岐伯曰、天地之気、勝復之作、不形於診也。
脈法曰、天地之変、無以脈診。此之謂也。
帝曰、間気何如。
岐伯曰、随気所在、期於左右。
帝曰、期之奈何。
岐伯曰、従其気則和、違其気則病、不当其位者病、迭移其位者病、失守其位者危、尺寸反者死、陰陽交者死。
先立其年、以知其気左右応見、然後乃可以言死生之逆順。

帝曰、寒暑燥湿風火、在人合之奈何。其於万物、何以生化。
岐伯曰、東方生風、風生木、木生酸、酸生肝、肝生筋、筋生心。
其在天為玄、在人為道、在地為化。
化生五味、道生智、玄生神、化生気。
神在天為風、在地為木、在体為筋、在気為柔、在蔵為肝。
其性為暄、其徳為和、其用為動、其色為蒼、其化為栄、其虫毛、其政為散、其令宣発、
其変摧拉、其眚為隕、其味為酸、其志為怒。
怒傷肝、悲勝怒。風傷肝、燥勝風。酸傷筋、辛勝酸。

南方生熱、熱生火、火生苦、苦生心、心生血、血生脾。
其在天為熱、在地為火、在体為脈、在気為息、在蔵為心。
其性為暑、其徳為顕、其用為躁、其色為赤、其化為茂、其虫羽、其政為明、
其令鬱蒸、其変炎爍、其眚燔焫、其味為苦、其志為喜。
喜傷心、恐勝喜。熱傷気、寒勝熱。苦傷気、鹹勝苦。

中央生湿、湿生土、土生甘、甘生脾、脾生肉、肉生肺。
其在天為湿、在地為土、在体為肉、在気為充、在蔵為脾。
其性静兼、其徳為濡、其用為化、其色為黄、其化為盈、其虫倮、其政為謐、其令雲雨、其変動注、
其眚淫潰、其味為甘、其志為思。思傷脾、怒勝思。
湿傷肉、風勝湿。甘傷脾、酸勝甘。

西方生燥、燥生金、金生辛、辛生肺、肺生皮毛、皮毛生腎。
其在天為燥、在地為金、在体為皮毛、在気為成、在蔵為肺。
其性為涼、其徳為清、其用為固、其色為白、其化為斂、其虫介、
其政為勁、其令霧露、其変粛殺、其眚蒼落、其味為辛、其志為憂。
憂傷肺、喜勝憂。熱傷皮毛、寒勝熱。辛傷皮毛、苦勝辛。

北方生寒、寒生水、水生鹹、鹹生腎、腎生骨髄、髄生肝。
其在天為寒、在地為水、在体為骨、在気為堅、在蔵為腎。
其性為凛、其徳為寒、其用為□、其色為黒、其化為粛、其虫鱗、
其政為静、其令□□、其変凝冽、其眚冰雹、其味為鹹、其志為恐。
恐傷腎、思勝恐。寒傷血、燥勝寒。鹹傷血、甘勝鹹。
五気更立、各有所先、非其位則邪、当其位則正。
帝曰、病生之変何如。
岐伯曰、気相得則微、不相得則甚。

帝曰、主歳何如。
岐伯曰、気有余、則制己所勝、而侮所不勝。
其不及、則己所不勝侮而乗之、已所勝軽而侮之。
侮反受邪、侮而受邪、寡於畏也。
帝曰、善。


●五運学説の始まり

黄帝がいう
「最初どのように創始されたのであるか、
あなたに説き明かしてもらいたい。」
岐伯がいう。
「これは一つの意義深い問題です。
私はかつて『太始天元冊』の文の中で次のような記述を見かけました。
つまり、
古代の人が天を観測している時、
大空のただ中に、

赤い気がの二宿と西北の戊の方位に横たわり、
黄色の気がの二宿と東南の己の方位に横たわり、
青い気がの二宿との二宿の間に横たわり、
白い気がの二宿との二宿の間に横たわり、
黒い気がの二宿との二宿の間に横たわっているのを見かけたとのことです。

いわゆる戊の方位とはつまりの二宿のありかであり、
己の方位とはの二宿のありかのことであり、
奎・壁は立秋から立冬までの節気の間にあり、
角・軫は立春から立夏までの節気の間にあるので、
天地の門戸というのです。
これは気候や時令を算出する第一歩であり、
自然法則の基礎でもあるのですから、理解しておかないわけにはいきません。」
『黄帝内経素問 下巻—現代語訳』より

二十八宿図(安部晴明簠簋内傳圖解 東京神誠館 1912年)より
二十八宿図(安部晴明簠簋内傳圖解 東京神誠館 1912年)より

二十八宿
二十八宿をなす星は恒星である。
太陽が天球上を一年間で運行する大円を「黄道」と呼ぶが、
これは地球の軌道面が天球と交わってできる大円であり、
また地球の軌道面を無限に天空に拡大してできる大円でもある。
黄道は単に太陽が移動する軌道であるばかりでなく、
月およびその他の惑星もすべて黄道の近くを移動する。
天体は広くて何もないから、
もし太陽・月・五星の位置を指摘しようとすれば、
ある目じるしが必要である。
そこで比較的固定した恒星を選んで天体の中の位置を標示したのである。
上古の人は、
恒星を連ねてでき上がる種々の器物の形を用いて、
その名前を付けたので、二十八宿の名称ができた。
『黄帝内経素問 下巻—現代語訳』より

五運六気は
宇宙に存在している五種の異なった気のあり様を
観察することを通じて起こったものである。
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「私はかつて鬼臾区と討論したことがあるが、
彼は天地は万物の上下であり、
左右は陰陽が運行する道筋であるといった。
しかしその意味がよく分からない。」
岐伯がいう。
「上下といっているのは、その年の司天と在泉の位置にある陰陽のことです。
左右といっているのは、司天の左と右のことです。〜」
『黄帝内経素問 下巻—現代語訳』より

司天
十二支によって決定される主歳の気のことであり、
この気はその年の一年の気候変化を示す。
また司天、在泉でいえば、
司天は一年の上半年の気候変化を指す。

在泉
司天の気が何であるかによって決まる。
また司天、在泉でいえば、
在泉は一年の下半年の気候変化を指す。


参考文献:
『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』
『黄帝内経素問 中巻—現代語訳』
『黄帝内経素問 下巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『臓腑経絡学』 アルテミシア
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『内経気象学入門』 緑書房

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