下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
先日、パラグライダーに乗ってきました。
飛び立つ際に、崖を駆け下りるのですが
「とにかく足は止めないで下さい!!」と、
言われていたので注意しながら走りました。(笑)
未病
発病に至らない疾病をいう。
『素問』には、発病に至るまでに早期に発見して治療したり、
患者の生活・養生などを指導して疾病を予防することを示している。
未病治/治未病(未病を治す)
中医学に歴史における最も初期の予防理論である。
その意味は3つあり、
①日常生活において人体に一連の措置を施し、
疾病に罹るのを防ぐ方法論であり
平素から正気を調節・保護すること。
(免疫力を高めるなど)
②早期治療の意味。
③疾病の進行過程における法則性を把握したうえで
疾病の進行を防止することである。
未病先防
各種の予防措置を施すことにより、
疾病の発生を未然に防ぐことである。
「聖人は未病を治す」とあるが、
もし飲食や色欲などの内欲をこらえず、
風・寒さ・暑さ・湿気などの外邪をふせがなければ、
そのときの害は少しでも、あとで病気になったときの害は大きい。
内欲と外邪に用心しなかったために大病となって
思いのほか深い憂いに沈み、長いこと苦しむのは病の常である。
病気になれば、その苦しみばかりでなく、
痛い針刺され、熱い灸で身を焼かれ、
苦い薬で身を責められ、食べたいものも食べれず
飲みたいものも飲めずに、身は苦しめられ、心は痛めつけられる。
(口語 養生訓 原著:貝原益軒)
夫四時陰陽者、万物之根本也。
所以聖人春夏養陽、秋冬養陰、以従其根。
故与万物沈浮於生長之門。
逆其根、則伐其本、壊其真矣。
故陰陽四時者、万物之終始也、死生之本也。
逆之則災害生、従之則苛疾不起、是謂得道。
道者、聖人行之、愚者佩之。
四時陰陽の変化は万物の生長収蔵の根本である。
そこで聖人は春と夏に陽気を養い、
秋と冬に陰気を養って、この根本に順うのである。
こうして聖人は、万物と同様に、生長発育の正常なリズムを充分保てるのである。
仮にこれに反してしまうと、聖mりの根本が傷つき伐られて、真気も損なわれ、壊えてしまう。
そこで陰陽四時の変化というものは、万物の生長、衰老、死亡の根本だというのである。
これに反すると災害をまねき、これに順えば疾病も生じない。
これがつまり養生法をわきまえるということである。
養生法については、聖人は着実にこれを行うが、愚か者はかえってこれに背いてしまう。
(現代語訳 黄帝内径素問 上巻より引用)
従陰陽則生、逆之則死。
従之則治、逆之則乱。
反順為逆、是謂内格。
是故聖人不治己病治未病、
不治己乱治未乱、此是謂也。
夫病己成而後薬之、
乱己成而後治之、譬猶渇而穿井、
闘而鋳錐、不亦晩乎。
陰陽に順えば生存できるし、陰陽に逆らえば死んでしまう。
これに従順であれば太平を得られ、これに反逆すると混乱してしまう。
もし、逆を順と思いこむと、それこそ生体と環境とが相互にこばみ逆らってしまう。
このゆえに「道理の明るい人は、病気になってしまってから治療方法を構ずるのではなくして、
まだ病にならないうちに予防する」、というのである。
国家を治めるのと同じように、騒乱が起こってしまってから、これを治める方法を研究するのではなくして、
騒乱の発生する前に、未然にこれを防ぐのである。
仮に疾病がすでに発生してしまってから治療したり、
戦乱がすでに起こってしまってから平定するということであれば、
つまり、口が渇いてやっと井戸を掘ることを思いつき、戦争になってからやっと武器を造ることを考えるのと等しく、
それでは、あまりにも遅すぎるのではなかろうか。
(現代語訳 黄帝内径素問 上巻より引用)
現代は大変便利であるが、
いつか自然から大きなしっぺ返しがくるであろう。
参考文献:
『中医基本用語辞典』
『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 東洋学術出版社
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『口語 養生訓』 日本評論社
※画像や文献に関して、
ご興味がおありの方は 是非参考文献を読んでみて下さい。
冠木