下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。

カフェにて(7月 梅田)
カフェにて(7月 梅田)

修行生の大原です。
東洋医学では、人は「天気」と「地気」の影響を
受けると考えられています。

この「天気」とは、風・暑・湿・燥・寒・火の
「六気」のことで、季節や気候をいいます。
また「地気」とは、酸・苦・甘・辛・鹹の
「五味」のことで、飲食物のことをいいます。

「五味」について、学校の教科書には、
五行論に基づき、酸味は肝、苦味は心、
甘味は脾、辛味は肺、鹹味は腎に
それぞれ影響を及ぼす
といった内容が書かれています。

では、「五味」のそれぞれの味は、
具体的に、どの臓腑にどういった影響を
及ぼすのでしょうか。

素問 宣明五気篇では
飲食物の五味は、それぞれ最も適応している臓に帰着する。
酸味は肝に、辛味は肺に、甘味は脾に、
辛味は肺に、鹹味は腎に入る。
これがいわゆる五味の入るところである。
とあります。

この内容は、上記の教科書の内容と
一致しています。

また、素問 蔵気法時論篇では
各蔵の性格と各味の性質から、
それぞれの味が各蔵におよぼす影響が
記されています。
その内容をまとめると以下のようになります。

【各味の性質】
酸味:収斂
苦味:堅固、乾燥
甘味:緩和
辛味:発散
鹹味:柔軟

【各臓の性格】
肝:発散を喜ぶ、収斂を嫌う
(木はのびやかに上昇することから)
辛味:補、酸味:瀉

心:柔軟を喜ぶ、緩和を嫌う
(火は柔軟に燃えることから)
鹹味:補、甘味:瀉

脾:緩和を喜ぶ、乾燥で水を制する
(脾は水を制することを任務とする)
甘味:補、苦味:瀉

肺:収斂を喜ぶ、発散を嫌う
(金は収斂の性質があることから)
酸味:補、辛味:瀉

腎:堅固を喜ぶ、柔軟を嫌う
(水は凝固の性質があることから)
苦味:補、鹹味:瀉

以上の通り、
五味の各臓に対する補・瀉の関係が、
それぞれの性質や性格から導き出されています。

五臓を栄養するために、五味をまんべんなく、
バランスよく摂ることが大切であることを、
古人は理解していたのですね。


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『現代語訳 黄帝内経素問上巻』 東洋学術出版社
『東洋医学概論』 医道の日本社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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