下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
風邪などで体調を崩した際、
「痰」がからむと完治するまで時間がかかるとよく言われます。
痰飲とは、水液代謝が失調して発生した病理産物で、
多くの病変を継発する病因でもあります。
狭義の痰飲は、肺に貯留し気管から喀出される分泌物をいい、
広義の痰飲は、広く体内に凝滞した水湿を指します。
粘ちょうなものを「痰」、希薄なものを「飲」といいます。
臓腑との関係でいうと、
肺気不足で津液の敷布ができなかったり、
脾気虚や脾陽虚で水液を清微に化生できなかったり、
腎陽不足で水液を蒸騰気化できないと
水液が氾濫して凝滞し痰飲になります。
これらは、痰の性質から 「痰湿」あるいは「寒痰」とされます。
痰湿が肺を阻滞することを「痰濁阻肺」といいます。
これは、脾の運化の低下以外に、
長期にわたる喘咳(喘:ぜん 呼吸困難のこと)
(咳:がい セキのこと)によって
肺が津液を布散できなくなって聚液生痰し、
痰濁が肺を阻滞することでおこります。
他にも「熱痰」「燥痰」「風痰」「流痰」と、
性質の違いによる「痰」の種類があります。
痰証に対する治法を「化痰」といい、
「湿痰」には「燥湿化痰」を行うなど、
痰の性質によって区別されます。
また、痰飲以外に、
「湿」や、停留した「水」に対する治法も
それぞれ区別されています。
人体の60%は水分であるとされていますが、
その水分が何らかの原因で滞ってしまうと、
それは邪実となり得て、病の原因となってしまいます。
私は最近、カゼや合わない薬がきっかけで「痰濁阻肺」となり、
体調が戻るまでかなりの日数を要しました。
これから梅雨の季節で湿気の多い季節となります。
食べ過ぎなどで脾胃などを弱らせることのないよう
体調管理には気をつけましょう。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『中医弁証学』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原