下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。

5月初 大阪の山中にて
初夏の日差しの中で (5月初 大阪の山中にて)

修行生の大原です。
5月の初め頃、暑いのか寒いのかよく分からない日が
続きました。皆さん体調を崩したりしてませんでしょうか。

私はここ1週間ほど喉の痛み、咳や痰、微熱が続くなど、
久しぶりに大きく体調を崩してしまい、
本調子ではありませんでした。

そんな中、「自分の脈はどんな脈を打っているだろうか?」
と、調子の悪い中、なるべく脈を診るようにしていました。

右手の寸口部を指で軽く押さえると、やや硬い脈があり、
強めに押さえるとその脈はほぼ消失しました。
調べてみると、この脈象は「やや
だと感じました。
調子を崩している間、この脈はずっと続いていました。
以下、抜粋です。

「浮脈」(ふみゃく)
主病:表証
軽く触れて得られ、重く取れば弱まる脈。浅表部にある脈。
表証を主り、病邪が経絡肌表に部位にあることを反映する。
外邪が肌表を侵襲すると、衛陽(肺衛)はこれに抵抗する。
このとき脈は表位で鼓動し浅表部で触れることになる。
有力なら表実証、無力なら表虚証を表す。
久病体虚者でも浮脈が現れることがある。

「緩脈」(かんみゃく)
主病:湿病、脾胃虚弱
脈来がゆったりとして、従来迫らざる落ちついた風あいが
あれば健康人の脈象である。しかし、その中に緩んで締りの
ないおもむきがあれば病脈である。
湿性は気機を阻害し脾胃の運化を障害する。

「弦脈」(げんみゃく)
主病:肝胆病、痛証、痰飲等
脈気緊張の表現である。邪気が肝に滞ったり、
肝の疏泄が損なわれたり、気機不利、あるいは痛証、
痰飲があると脈気が阻滞され、脈気の緊張をまねいて
弦脈が出現する。

これらの脈象から、外邪の侵襲や、
脾胃の弱りなどが原因で痰飲が
発生したのだと思います。
身体の浅い部分で邪正の闘争が行われ、
微熱が続き、急に体調を崩したことから、
「風熱邪」が体表を侵襲したのではないかと思います。
以上から、病証としては「風熱表証」といえます。

熱証の場合は「数脈(さくみゃく):一息5至以上の速い脈」を
呈する場合が多いとされていますが、
実際の脈はそれほど速くはありませんでした。
熱がそれほどきつくなかったためなのかも知れません。

今回、同じような症状を患った人が私の知りあいにも
何人かいて、季節の変わり目には健康に
特に注意が必要だと改めて感じました。


参考文献:
『中医脉学と瀕湖脉学』 たにぐち書店
『基礎中医学』 燎原

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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