下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちは。木村です。
「攻殻機動隊ARISE」が6月22日に公開されますね。
攻殻機動隊はTVシリーズはもちろんですが劇場版もDVDでしか見ていませんので
スクリーンで!!と思うとつい鼻息が荒くなってしまいます。(苦笑)
上映時間が59分と映画にしては短いと思っていたのですが
各話約50分の全4部作のシリーズ構成とのことで納得です。
「公安9課」が創設される以前の物語と言うことや
声優陣なども一新とのことで、どの様な作品に仕上がっているのか非常に楽しみであります。
「攻殻好きにはたまりませぬな♪」
と1日の内に何度かにやけております。(ニヤリ)
本輸篇 第二
【原文】
脾出于隠白.
隠白者,足大指之端内側也.為井木.溜于大都.
大都,本節之後下,陥者之中也.為滎.注于太白.
太白,腕骨之下也.為腧.行于商丘.商丘,内顆之下,陥者之中也.
為経.入于陰之陵泉.
陰之陵泉,輔骨之下,陥者之中也.伸而得之.為合.足太陰也.
腎出于湧泉.湧泉者,足心也.為井木.溜于然谷.
然谷,然骨之下者也.為滎.注于太谿.
太谿,内顆之後,跟骨之上,陥中者也.為腧.行于復溜.
復溜,上内顆二寸,動而不休.為経.入于陰谷.
陰谷,輔骨之後,大筋之下,小筋之上也.
按之応手,屈膝而得之.為合.足少陰経也.
膀胱出於至陰.至陰者,足小指之端也.為井金.溜于通谷.
通谷,本節之前外側也.為滎.注于束骨.
束骨,本節之後,陥者中也.為腧.
過于京骨,京骨,足外側大骨之下.為原.行于崑崙.
崑崙,在外踝之後,跟骨之上.為経.入于委中.
委中,膕中央.為合.委而取之.
足太陽也.
胆出于竅陰.竅陰者,足小指次指之端也.
為井金.溜于俠谿.
俠谿,足小指次指之間也.為滎.注于臨泣.
臨泣,上行一寸半,陥者中也.
為腧.過于丘墟.
丘墟,外踝之前下,陥者中也.為原.行于陽輔.
陽輔,外踝之上,輔骨之前,及絶骨之端也.為経.
入于陽之陵泉.陽之陵泉,在膝外陥者中也.為合.
伸而得之.足少陽也.
【和訓】 〜『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』 東洋学術出版社より〜
脾は隠白より出づ。隠白なる者は、足の大指の端の内側なり。
井穴と為す。大都に溜る。
大都は、本節の後下、陥なる者の中なり。
滎と為す。太白に注ぐ。
太白は、腕骨の下なり、腧と為す。商丘に行る。
商丘は、内顆の下、陥なる者の中なり。
経と為す。陰陵泉に入る。陰の陵泉は、輔骨の下、陥なる者なり。
伸してこれを得。合と為す。足の太陰なり。
腎は湧泉より出づ。湧泉なる者は、足心なり。
井木と為す。然谷に溜る。
然谷は、然骨の下なる者なり。滎と為す。太谿に注ぐ。
太谿は、内顆の後、跟骨の上、陥の中なる者なり。
腧と為す。復溜に行る。
復溜は、内顆を上ること二寸、動きて休まず。
経と為す。陰谷に入る。
陰は輔骨の後、大筋の下、小筋の上なり。
これを按ずれば手に応じ、膝を屈してこれを得。
合と為す。足の少陰経なり。
膀胱は至陰より出づ。至陰なる者は、足の小指の端なり。
井金と為す。通谷に溜る。
通谷は、本節の前外側なり。滎と為す。束骨に注ぐ。
束骨は、本節の後ろ、陥なる者の中なり。
腧と為す。京骨を過ぐ。
京骨は、足の外側大骨の下なり。
原と為す。崑崙に行る。
崑崙は、外踝の後、跟骨の上に在り。
経と為す。委中に入る。
胆は竅陰より出づ。竅陰なる者は、足の小指次指の端なり。
井金と為す。俠谿に溜る。
俠谿は、足の小指次指の間なり。滎と為す。臨泣に注ぐ。
臨泣は、上行すること一寸半、陥なる者なり。腧と為す。丘墟を過ぐ。
丘墟は、外踝の前下、陥なる者の中なり。原と為す。陽輔に行る。
陽輔は、外踝の上、輔骨(腓骨)の前、及び絶骨の端なり。
経と為す。陽の陵泉に入る。
陽の陵泉は、膝の外の陥なる者の中に在り。
合と為す。伸ばしてこれを得。
足の少陽なり。
【解説】脾・腎・膀胱・胆の五要穴についてまとめております。
1,足太陰脾経
隠白(井木穴)
【取穴】足の第1指内内側爪甲根部、爪甲の角を去ること1分
【由来】足にあることから「隠」といい、また赤白肉際にあることから
「白」といい、このため隠白と名付けられた。
【作用機序】昇陽益気 活血止血 壮陽散寒
〜穴性学ハンドブック 谷口書店〜
昇陽益気 陽気を昇提す。咳逆を治し、陥陽を昇らせる。
大都(滎火穴・原穴)
【取穴】足の第1中足指節関節の前、内側陥凹部。
【由来】もともと都は大きな城という意味である。
この部位の肌肉が大きく盛り上がっているため、大都と名付けられた。
【作用機序】清熱 利湿 利気
太白(兪土穴)
【取穴】足の第1中足指節関節の後、内側陥凹部。
【由来】太白は星の名前で金星のことである。
脾は土に属し金を生じることから名付けられた。
【作用機序】健脾益胃 化湿 理脾行湿
商丘(経金穴)
【取穴】内顆の前下方陥凹部。
【由来】「商」は二十八宿の1つの心宿である。
「丘」は小さな丘のように隆起した内果の下にあるということを指している。
【作用機序】調気消脹 祛湿熱
陰陵泉(合水穴)
【取穴】下腿内側、脛骨内側顆下縁と脛骨内縁が接する陥凹部。
【由来】膝のナイ速を「陰」といい、脛骨の内側顆の高い突起は「陵」のようであり
顆下の陥凹は「泉」のようであることから名付けられた。
【作用機序】健脾益気 温補脾陽 利水行湿 清利湿熱
2,足少陰腎経
湧泉(井木穴)
【取穴】足底、足指屈曲時、足底の最陥凹部。
【由来】「泉」は地下より噴き出す水を指し、
「湧」は水が吹き出すことを指す。
湧泉は足心に位置する腎経の井穴であり
脈気が湧きだす処であるため名付けられた。
【作用機序】温腎助陽 引火下降 下火潜陽
〜穴性学ハンドブック 谷口書店より〜
脾腎を扶けて滋陰する。
水を壮んにし陽光を制する法(熱が下がりきらないものに)
然谷(滎火穴)
【取穴】足内側、舟状骨粗面の下方、赤白肉際。
【由来】「然」は然骨すなわち舟状骨を指し
「谷」は陥凹部を指す。然骨は然骨下方の
陥凹部にあるので名付けられた
【作用機序】補腎 滋陰 益腎昇陽 瀉腎熱
太谿(兪土穴・原穴)
【取穴】足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部。
【由来】「太」は大を指し、「谿」は渓と同じ意味である。
太谿は山間の流水を指す。山の谷は谿に通じ、谿は百川に通じる。
太谿には、腎水は湧泉より出て然谷を通過し、ここに集まって大谿を形成するという意味がある。
【作用機序】滋陰益腎 補腎 温補腎陽
腹溜(経金穴)
【取穴】下腿後内側、アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸。
【由来】「復」は返還を指し、「溜」は急な水流を指す。
足の少陰経の経気は、然骨より内果後方の太谿を通って大鐘、
水泉に下降し、巻きつくように照海に至った後
太谿の直上にある復溜に返還するので、名付けられた。
【作用機序】滋陰補腎 滋陰降火 化湿
穴性学ハンドブック
衛気を守り、腎気を固める。腎気を収納して、精を固める。
陰谷(合水穴)
【取穴】膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上。
【由来】「陰」は内側を指し、「谷」は陥凹を指す。
陰谷は膝の内後側の陥凹中にあるため名付けられた。
【作用機序】滋陰補腎
〜穴性学ハンドブック 谷口書店より〜
経穴を通暢する。調経活血(合陽を配し)漏血止まざるを治す。
3,足太陽膀胱経
至陰(井金穴)
【取穴】足の第5指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分、爪甲の角をさること一分
【由来】「至」は到るという意味がある。
足太陽経の経気は本穴で終わり、ここより下って少陰経に至ることから名付けられた。
足通谷(滎水穴)
【取穴】足の第5指、第5中足指節関節の遠位外側陥凹部、赤白肉際。
【由来】「通」は経気の流動を意味し、「谷」は経穴の陥凹が山の谷のようであることを指す。
足通谷は第5中足指節関節の外側前下方の陥凹部にあるが
足太陽経の経気が渓流のように流れる処であるから名付けられた。
【作用機序】五臓の気を理す。
束骨(兪木穴)
【取穴】足外側、第5中足指節関節の近位陥凹部、赤白肉際。
【由来】「束」収束を意味する。
束骨は第5中足指節関節の後ろにあるが
第5中足骨が京骨より束骨に向って徐々に収束していることから名付けられた。
京骨(原穴)
【取穴】足外側、第5中足骨粗面の遠位、赤白肉際。
【由来】「京」は大という意味である。
京骨は足の外側の大きい骨である第5中足骨を指す。
京骨は第5中足骨の前下方にあることから名付けられた。
崑崙(経火穴)
【取穴】足関節後外側、外果尖とアキレス腱の間の陥凹部。
【由来】もともとは山の名前であり、「崑崙」とは高く大きいという意味である。
外果は高く盛り上がっており、崑崙はその外果の後方にあることから名付けられた。
【作用機序】化湿 強腎 降血
委中(合土穴、四総穴、下合穴)
【取穴】膝後面、膝窩横紋の中点。
【由来】「委」は弯曲を指す。
委中は膝を屈曲するとその中間に位置するので名付けられた。
【作用機序】活血 清泄血熱 祛風湿 舒筋通絡
4,足少陽胆経
足竅陰(井金穴)
【取穴】足の第4指、末節骨外側、爪甲の角をさること1分。
【由来】頭竅陰と対応することから名付けられた。
【作用機序】熄風陽 清肝胆 疏気火
侠谿(滎水穴)
【取穴】足背、第4・第5指間、みずかきの近位、赤白肉際。
【由来】「侠」は挾に通じ、「谿」は溝を指す。
侠谿は第4・5指に挟まれた溝の内にあることから名付けられた。
足臨泣(兪木穴)
【取穴】足背、第4・第5中足骨底接合部の遠位、第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部。
【由来】頭臨泣と対応することから名付けられた。
【作用機序】清火熄風
穴性学ハンドブックより
肝胆の火を降し、肺熱を清め、喘息を平らげる。
丘墟(原穴)
【取穴】足関節前外側、長指伸筋腱外側の陥凹部、外果尖の前下方。
【由来】高処を「丘」、大丘を「墟」という。
これは外果を指している。丘墟はその前下方にあることから名付けられた。
【作用機序】利胆疏肝 舒筋活絡 壮筋補虚
陽輔(経火穴)
【取穴】下腿外側、腓骨の前方、外果尖の上方4寸。
【由来】外側は「陽」である。古代では腓骨を外輔骨と称していた。
陽輔は腓骨の外側に位置することから名付けられた。
陽陵泉(合土穴、八会穴の筋会、下合穴)
【取穴】下腿外側、腓骨前下方の陥凹部。
【由来】外側は「陽」であり、「陵」は高い処を指す。
「泉」は陥凹を指す。陽陵泉が下肢外速の腓骨頭の前下方陥凹にあることから名付けられた。
【作用機序】行気導滞 瀉胆通便 降肝胆熱 清肝胆熱
参考文献:
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』 東洋学術出版社
『腧穴学』
『霊枢』 たにぐち書店
『穴性学ハンドブック』 たにぐち書店
『鍼灸医学大辞典』医歯薬出版株式会社
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『藤本蓮風経穴解説』 メディカルユーコン
是非参考文献を読んでみて下さい。
木村