岩?いや・・象。
岩?いや・・象。

こんにちは、本多です。
写真は以前、姫路セントラルパークで撮影したものです。
金網越しですが直接餌をあげることができ、
間近で象をみれるんです。
大勢の人がいてたので声に出してははしゃげず
心の中で「でけーっ!!」と何度も叫んでおりました。


では、
今回は心血瘀阻証についてです。

心血瘀阻証とは、
心脈の流れが悪くなり、
※心脈が閉塞しておこる病症を言う。
心脈を心臓に繋がるホースとしたら、「何らかの形」で中の水の流れが悪くなってしまうためにおこる。

心脈閉塞による症状には心悸・胸悶・胸痛・結代脈
などがあり、
左側の肩背部が痛むことがよくある。

※現代でいう冠状動脈の虚血でおこる狭心症や心筋梗塞に相当する

「何らかの形」には次のものが例に挙げれられる。
①気虚  ②気滞  ③痰濁  ④瘀血  ⑤陰寒

①は虚
②~⑤は実、と大きく2つに分けられるのだが、
これらの基礎には心気(陽)虚・心血(陰)虚があるとされる。

次に、
それぞれの特徴を挙げていく。

①気虚を基礎とするので、
疲れやすれさや倦怠感を伴うことが多く、
何か作業後に胸悶胸痛が発生しやすくなる。
(動作は気を消耗する)

②気滞を基礎とする場合は、
胸の脹痛や太息(ため息)、易怒(起こりやすい)、
情緒の変化により症状が変化しやすい。

③痰濁が基礎にあれば、
頭や体が重怠くなりやすく、
比較的肥満の人に多い。

④瘀血が基礎にあれば、
胸に刺したような痛みが出やすく、
固定した痛みがある。
夜間に痛みが悪化する。

⑤陰寒を基礎とした場合、
四肢が冷えやすく
痛みは、冷えると増悪して温めると軽減する。
胸痛が背部まで突き抜けるように激しい。

実際はこれらの証が複雑に入り混じっていて、
何が中心で発症しているかにより治法は異なってくる。
例えば、普段からよく疲れやすく胸に刺すような痛みがあり、
疲れると更に痛みは増幅する。
四診の情報として、
元気がなく、
舌が紫暗で脈が渋であった場合、
①気虚 + ④瘀血 = 気虚血瘀
と証立てすることができるので、
治法は補気あるいは活血化瘀となる。

水の勢いがなかったら蛇口をひねってやる。
ホースの中が汚れているのならゴミをとってやる。
蛇口をひねるとホースの中のゴミも一緒に取れる場合があり、
ホースの中のゴミをとると水の勢いが増す場合もある。
どちらから手をかけるとスムースに治療を行えるのか、
経過を追っていく必要があります。


参考文献:
『中医基本用語辞典』
『[新装版]中医学入門』
『[実践講座]中医弁証』 東洋学術出版
———————————————
『中医診断学』  上海科学技術出版社
———————————————
『わかりやすい臨床中医診断学』
『わかりやすい臨床中医臨床臓腑学』 医歯薬出版株式会社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

本多

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