下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
修行生の大原です。
桜の花びらも散り、温かい日が続いていくかと思いきや、
寒く感じる日もたまにあります。
急な冷え込みで、体調を崩したりされてませんでしょうか。
今回は、そのような冷えに関係する内容です。
東洋医学的に、人体を構成する物質とは、
陰・陽・気・血・精・津液の6つで、
これらによって生命活動および
臓腑・経絡・組織・器官の生理的機能が
維持されています。
ここで「陽」は温煦を主り、「陰」とは涼潤を主り、
陰と陽は協同協調することで
体温を一定に保つなど、重要な作用を担っています。
ところで、ここでの「陰陽」とは
あくまで物質的な意味であって、
哲学的な概念としての「陰陽」
(例:「男性=陽、女性=陰」というような)
ではありません。
大いに異論あり、一度よく考えてみて下さい。
古文書を紐解くと
陽虚すればすなわち外寒し、
陰虚すればすなわち内熱す。
陽盛んなればすなわち外熱し、
陰盛んなればすなわち内寒す。
と述べられています。
(『素問』調経論篇より)
体内の陽が虚し、陰が相対的に偏盛となると
四肢の冷え、寒がり、舌質淡胖などの症状を呈します。
これを陽虚証といい、体内の陽気が不足して
温煦・推動・蒸騰・気化作用が低下することで
病機となります。
臓腑弁証の考え方では、本証は
心火の不足で腎水を温煦できない、
腎陽の不足で腎水を蒸騰気化できず
水液が気化されないまま氾濫して心を上凌する、など
心と腎の陽気不足が大きく関係します。
本証では、脈は「微細」で鼓動は無力になります。
しかし、寒邪を感受して陰盛で実証となった場合には、
脈は「遅」となり、陽気を一層損傷しやすく
悪循環を形成します。
教科書にはそうあっても、実際には果たしてそうであろうか。
治法は、心陽虚には補心気・温心陽・安神、
腎陽虚には温補腎陽が用いられます。
また、寒邪を感受し実証となった場合、
表寒には辛温解表、
中寒(寒邪直中)には温中散寒・止痛が
用いられます。
参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『中医学入門』 神戸中医学研究会
『中医弁証学』 東洋学術出版社
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。
大原