こんにちは、本多です。
先日、万博公園へ行って来ました。
絶好の日向ぼっこ日和だったので、
何をするでもなく2時間程、
ただひたすらに歩いていました(笑)
そんな中撮った一枚です。
鴨が気持ちよさそうに泳いでおりました。
(目を凝らさんとみえませんが・・)

万博公園
万博公園

「奔豚」
とは奔走する豚、
「豚が走り回る」と訳すことができます。
体の中を豚が突進してくるなんて想像もつきません。
耐えがたいものなのか、
書籍には「死にそうな恐怖感がある」と明記しているものもあります。

この奔豚気、西洋医学の見解ではパニック障害に相当するようで、
現代では原因がはっきりと分かっておらず、仮説の一つには、
ノルアドレナリンにより引き起こされる不安感が、
いきすぎないように抑える働きのあるセロトニンという神経伝達物質の不足によるおこるか
(Wikipedia パニック障害の項目より引用)とあります。

また、『パニック障害』(星和書店)によると、
ストレスや睡眠不足、
コーヒーやコーラなどに含まれる、
カフェインを摂取することで発作が誘発されるという記載もあり、
原因に関しては様々あるようです。


「奔豚気」(ほんとんき)

主な原因に、
肝気上逆(火)
水寒上衝(水)
などが挙げられる。
①の特徴として、
腹部の疼痛・めまい・不安感・煩躁・口渇などが、
②の特徴として、
顔面が白い・四肢の冷え・尿の色が透明
などが挙げられる。

と「
二つの相反するものが原因で発症し、
どちらも、お腹から胸や咽喉にかけて
「豚が突進してくるような発作」
という共通の症状が現れるが、
発作の後は、何もなかったかのような正常な状態に戻ってしまうため、
周囲からは判断がつきにくい。

①・②を判別するには、突進の症状以外で、
寒・熱、どちらの症状に傾いているかで見極めます。
通常は熱に対しては寒を、
寒に対しては熱で対処していきますが、
熱だからと、なんでもかんでも冷やせばいいというわけではなく、
熱を発生させる原因を追求していきます。
例えば、肝気上逆からの奔豚気の場合、
単純に、
肝気鬱結 ⇒ 肝鬱上逆となるケースもあれば、
?? ⇒ 肝気鬱結 ⇒ 肝鬱上逆
となる場合もあるので、
この場合は??の部分の、
肝気に影響を及ぼすまでの経緯を探っていくことが大切になります。
発症前の状況、
仕事・食事・家庭環境など
特に日頃の生活を意識して問診を行うことで、
治療方法がみえてきそうです。


参考文献:
『パニック障害』  星和書店
『パニック障害』  最新医学社
『中医基本用語辞典』
『[実践講座]中医弁証』  東洋学術出版社
『症状による中医診断と治療 上巻』  燎原書店

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

本多

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