陰はいつまでも陰であり
陽はいつまでも陽であるというように固定するところの二物ではないのである。

動が極まって静となり静が極まって動となり、
動中に静があり、静中に動がある。

あるいは剛が柔となり柔が剛となり、
剛中に柔があり、
柔中に剛が潜まっているのである。

陰陽は無限の変化である。
この無限の変化作用を説いたのが、
易の思想である。

【易経(上) 訳:髙田真治・後藤基巳  岩波文庫 より】

 

易経を読んでいて、心に突き刺さった一文です。
この文を読む度に、
いのちの躍動を感じるような、
とにかく常に動き続ける『チカラ』のようなものが
頭の中を駆け巡ります。


参考文献:
『易経 上』
『易経 下』 岩波文庫
『易とはなにか』 DCS出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『鍼灸医学事典』 医道の日本社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

新川

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