下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


緑地公園にて(大原撮影)
緑地公園にて(大原撮影)

修行生の大原です。
つい先日、東洋医学の勉強会で、講師の先生が
ガンの原因の一つに「気滞」が挙げられると
話され、思わず聞き入りました。

自分のイメージで「気滞」とは
「心理的なストレス」のようなものかな、
と漠然を考えていたのですが、
これを機会に調べてみました。

まず、「気」とは、生命活動を維持するための
身体の基礎物質をいいます。
気は、全身に布散しており、
分布する部位によって主要成分や機能に違いがあり、
「元気」「宗気(そうき)」「栄気(えいき)」「衛気(えき)」
などの種類があります。

そして、「気滞」とは、気の運行(気機)が
阻滞された状態をいい、その原因は、
情志因子による肝気の疏泄鬱滞、
六淫外邪・食滞・外傷・痰飲・瘀血による阻滞、
気虚による気機の推動不足などがあります。

上記の原因を少し詳しく言い換えると、
肝は条達・疏泄機能があり、通常ならば
その働きにより、気は昇発・宣泄し、
のびやかに全身をめぐります。
ですが、ストレスなどの内傷で肝が失調すると
気機に滞りが発生します。
また、外邪や食滞、瘀血などの邪実や、
正気の弱りも気機の滞りをおこします。

さらに、
「気は血の帥たり」(気は血を固摂・推動している。)
「血は気の母たり」(血の需養により気はその作用を発揮する。)
といわれているように、気と血は密接な関係があります。

ゆえに、気が行れば血も行り、気が滞ると血も凝滞します。
気滞による血行の瘀滞を「気滞瘀血証」といいます。
(逆に、血行の瘀滞が原因で気滞が発生することを
「瘀血気滞証」といいます。)
すなわち、気滞と瘀血は相互に影響して悪循環を及ぼします。

また、気機不利にために、津液が停留して痰を形成し、
さらにその痰が気機を阻帯させることを
「痰気交結証」といいます。

まとめると、気の滞りは、
体内の基礎物質の積滞を引き起こし、
さらにその積滞が気の滞りを促すという悪循環につながるため、
慢性病の原因になりやすいことが分かります。

ガンなどの難病は、おそらく長期間の体内の不調によって
形成されたものが多いと思います。
また、難病は様々な原因が複合的に関係していると思いますが、
気の滞りを取り除くことで、
少しでも快方に向かわせることができるよう、
しっかりと学んでいきたいと思いました。


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『中医弁証学』 東洋学術出版社
『中医病因病機学』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

2 コメント

  1. そうなんですよね。やはり(°_°)
    私の友人はなんと巷で言われているように二人に一人が癌に侵されています。婦人科系の癌ですが・・・再発した親しい友人もいます。
    私も長年気血が滞り、巡りが悪かったようですが今のところ癌には侵されていないようです。今の時点で鍼に行きついたのはラッキーでした。
    ストレスの時代だから癌を増やしているんでしょうね。
    でも、仕事を持っているかの有無は私の周りで考えると関係ないような気もします。家族問題?夫婦関係?
    私に関して言えば・・・実はそちらで借りた「ニーチェの言葉」の65番の言葉にガーンときました。私に原因があったんだ・・・(ー ー;)と。
    まあ、気血も巡らせて頂いたことだし前向きにやっていきます。昨日の施術のお蔭で今日は舌の色はいい色してま〜す。

    • もーちゃんさん、コメントありがとうございます。
      鍼治療を受けると、気の巡りが良くなりますので
      体調を健康に保つことができると思います。
      ストレスなども不調の原因になると思いますが
      うまく発散させたり、鍼治療を受けられて
      体調を良好に保つことが大切ですね。
      ニーチェの言葉ですね、私も読んでみたいと思います。

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