下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


緑地公園にて
緑地公園にて(大原撮影)

修行生の大原です。
学校での後期試験も無事に終わり、春休みに入りました。
春休みに、読みかけの本を読破することを
一つの目標としています。

先日、中医学の書籍を読んでいて、
心に残った箇所がありましたので
その内容を紹介したいと思います。

「素問」六微旨大論扁では
「上下の位は、気交の中にあり、人の居なり。
故に曰く天枢の上は、天気これを主る。
天枢の下は、地気これを主る。
気交の分は、人気これに従うと」と述べ、
人の天地自然の中の位置を明確に指摘している。
(『中医病因病機学』より抜粋)

これを分かりやすく言い換えると、
「気交」とは、「天気」と「地気」の昇降が
交差するところをいい、その交差するところを「天枢」という。
人は、天と地の間に居て、それらの支配や制約を受ける。
となります。

さらに、「天」の陽気は下降し、
「地」の陰気は上昇し、互いに因果となりあい、
このような永久不変の昇降運動が万物に
生長壮老をもたらし、永久に変化させる
という原理が述べられています。

すなわち、健康という観点からすると、
人は季節や天候による影響を受けるため、
自然法則に則った生き方をすることが
養生の秘訣であるということを説いています。

さらに解釈を拡げると、人間が、
私欲で自然法則を無視して天地を乱すことは、
「気交」の中にある人間にも悪影響をもたらすということです。

現在、大気汚染などが原因で、呼吸器に影響を
受けている人が多いというニュースをよく耳にします。
また、化学肥料の使用などにより
土地が痩せたことが原因で、
昔の畑と今の畑では、摂れる野菜の栄養素が
低下していると聞いたことがあります。

東日本大震災が発生した2年前、
私も大きな地震などを体験しましたが、
その時、大災害という脅威から、
自然の強さや怖さを感じずにはいられませんでした。

自然との協調は人が生きていく上で必要だということや、
人は自然の一部であるということを
忘れないようにしたいものです。

話は全く変わり、お臍のすぐ横にツボがあって
「天枢」という名前がつけられています。
これは「上下を分ける中間」の場所であるということから
名付けられたそうです。
人間の、臍から上が「天」で、臍から下が「地」であるという
古人の自然観が垣間見えてきませんか。
人を、天から地の自然そのものととらえていたのですね。


参考文献:
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『経穴解説』 メディカルユーコン

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

2 コメント

  1. 緑地公園も素敵みたいですね。治療のついでに行きたいと思いつつ足の元気が回復せず、未だにゆっくり散策する機会を得ていません。
    自然には怖れもありますが、日本には四季があり色んな季節が織りなす自然や産物を楽しめてその恩恵に感謝しなければならないですね。
    でも今は自分の身体がついていけてなくて歯がゆい思いをしています。自身も自然であることを受けとめて、それこそ自然にまかせましょうか(^_−)−☆

    • もーちゃんさん、コメントありがとうございます。
      東洋医学の古典には、自然に逆らわないことが
      養生の秘訣だと書かれています。
      人も自然の一部で、自然へ感謝することを
      大切に考えていた古人の考え方を私も見習い、
      自然や産物を楽しめていければと思っています。

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