昨日はスタッフ数名と草刈りをした。
前半は、指示出しをして僕自身は苔をいじって怠けていたのですが、
自分だけ遊ぶわけにはいかんなあと珍しくまっとうな考えに至ったので、
鎌をにぎり草刈りに参加した。

いつぶりだろう。草刈り。
今回の相手さんは熊笹。
慣れないうちはなんども どかどかと鎌を振り、
無様な刈り方をしているものの、
やがてこつをつかむ。
鍼をやっていて良かった。
押し手が生きる。
身体の流れを毎日確認しているから自然と振り方がわかる。
相手さんの重心を導き、そこに当てることで
抵抗少なく振ることが可能になる。
鍼といっしょだ。
やっている内に楽しくてしょうが無くなった。

熊笹と触れる瞬間
ぶざまにいくと、がん!と鎌が当たり一度では切れない。
それが身体とあちらさんの重心が合うことで、
スバッと切れる。
これは良い。
でももっと上手いこと行くと、
スッと切れる中に一瞬、キンという金属音が出る。
出る気がする。周りには聞こえてないかもしれないけど、
たしかに聞こえる。
これは実に良い。
一瞬、ほんの一瞬、
緑の中に銀色が現れる。広がる。
匂いも違う。
切り口が刃物のように美しい。
切り口が生きている。
おお。これだこれだ。

ありがてえ。

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