下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


菜の花 (大原撮影)
菜の花 (大原撮影)

 

修行生の大原です。
今月のはじめに春一番が到来し、気温も上がって、
本格的に春の季節がやってきました。

春といえば、やはり別れと出会いの季節でしょうか、
送別会や壮行会などの行事が多いと感じます。

ちなみに私は、学校の先輩の送別会や、
知人の転勤の壮行会などで、今月末まで
毎週連続で飲み会となっております・・・。
飲み会では、飲み過ぎや食べ過ぎに
充分注意しながら楽しみたいですね。

飲み会の食事では、普段の食事に比べて
脂っぽいメニューが多く、
脾・胃への負担が大きくなりがちです。
飲み過ぎ、食べ過ぎによって脾の運化作用が弱ると、
脾・胃に湿や熱がこもり、それらが
邪となって病因となります。

中医学特有の概念である「証」とは、
発病因子および他の関連する諸因子の作用が
身体に生じさせる、総合的な臨床所見をいいますが、
「湿熱」は、「湿邪」と「熱邪」が結合して
侵襲する病証で、「湿熱」に関する証は、
以下のようなものがあります。

「湿熱中阻」
湿熱病邪が中焦脾胃を疲弊させる病理変化をいう。
湿熱が侵入したあとは、中焦の気の盛衰によって
病状が変化する。
湿が強く、熱が軽ければ、上体を覆ったり、
下体に流れ落ちたりする。
上体を覆うとは、湿と温が結合して、上体を燻蒸することであり、
清陽が覆われ清竅は塞がれ、耳聾、耳詰まり、
ひどい場合には意識不明などの症状が現れる。
また、下体に流れ落ちるとは、
湿邪が下焦へ流れこむために泌別機能が働かず、
小便の減少、悪化すれば、尿閉塞、熱感を伴う頭脹感、
嘔逆、意識混濁などの症状も現れる。

「大腸湿熱」
湿熱汚濁の邪に外感したものと、
食生活の不節制から内傷になったものとの2種類がある。
食生活の不節制による内傷は、
平素から脂っこいものや甘いもの、味の濃いものばかり
を食べていたために湿熱が醸成され、
湿熱が体内で蒸発して大腸に集まったものである。
感受した湿熱の、強さや結合具合によって
「湿熱下注」「湿熱膠着」という2種類の病機変化に別れる。

「湿熱下注」
湿熱の邪が下降して大腸に大量に流れ込んだため、
腹痛、泄瀉、黄濁し粘った大便が出る、
水っぽいが悪臭のする便を下すなどの症状が現れる。
その他、発熱、口渇、尿が赤い、肛門の灼熱感などの症状を伴う。

「湿熱膠着」
湿熱疫毒の邪が腸道を犯したもので、湿と熱が結びついて
腸内を塞ぎ、気機を停滞させ伝導機能を無力化する。
悪化すれば、熱毒が体深部を蒸し焼きにし、
津液や血を腐敗させるので、ついには
腹痛、膿血を下すなどの症状を起こす。
また、肛門の灼熱感、小便減少して赤い、
発熱、口渇などの症状がある。

お酒を飲み過ぎると、肝臓がやられてしまうという
イメージが強いかも知れませんが、それだけではなく
上記のように様々な症状が現れます。
また、飲み会だけでなく、普段の食生活においても
なるべく無茶をしないように心掛けたいですね。


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『中医弁証学』 東洋学術出版社
『中医病因病機学』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

2 コメント

  1. こんにちは、飲み会は楽しく過ごしたいですね。
    お酒には強くないけど、飲み会はキライではないので、騒ぎつつ飲食は常に加減しています。
    以前飲んだ時に、そういえば舌はどうなってるのかなと見てみたら、普段見たことがないくらい赤く腫れ上がっていてびっくりしました。ちょっとピリっと痛かったです。
    翌朝には治まるのですが、たくさん飲んでもケロッとしてる人がうらやましいです。
    あと、猫舌で熱いものや極端に辛いものを食べると舌が痛くなりやすいのですが、これは猫舌でない人との体質の違いなどあるのでしょうか?どっちが正常なのか分かりませんが治りますか?

    • tatsukyonさん、コメントありがとうございます。
      御体を診せていただいたとがございませんので、
      確実なことは言えませんが、
      赤く腫れたということは、
      飲食がきっかけで身体に熱がこもったことなどを
      表していると思います。
      猫舌などは、体質によるものだと思いますので、
      異常ではないのではないかなと思います。
      辛い物や熱い物などの摂り過ぎには充分注意して、
      飲み会を楽しんでいければ良いですね!

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