下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、冠木です。
まずは以前撮った写真を載せたいと思います。

ここからは冠木と、ある漢方カフェでの出来事である。
そこは、路地裏にひっそりとたたずむ隠れ家のような場所であった。

ガラガラガラ~♪♪
漢方の独特のにおいが立ち込める店内…
店員:「いらっしゃいませ。」

落ち着く内装だなと思いながらテーブルにつく。

メニューを見ると、
おかゆランチ・スイーツ・漢方茶など多数あり、
お昼ということもあったので、ランチを注文する。

生姜が少し入っており、
なんとも体が温まりそうなものであった。
(*ただし、体質によっては控えた方が良い方もいます。)

ご飯が食べ終わった頃、
食い意地のはった冠木はケーキも注文する。
それが、「よもぎチーズケーキ」である。

効能の説明書きのところに「冷え性などに効果がある」という
『よもぎチーズケーキ』なるものがあり、試しに食してみた。
味の想像がつかなかったが、なるほどそれほど「よもぎ!!」は強調されておらず、
黒糖の甘さとほのかによもぎの香りがするものだった。


前置きが長くなりましたが、今回はヨモギ(艾葉)について書いていきます。
艾葉(がいよう)

 

[処方用名]
艾葉・生艾葉・陳艾葉・艾葉炭・蘄艾葉・艾絨

[基原]
キク科のヨモギ属植物

[性味]
苦・辛・温

[帰経]
肝・脾・腎

[効能と応用]
①散寒除温・止痛
下焦虚寒による下腹部の冷え痛み・月経不順・月経痛・不妊などの症候に、
香附子・当帰・呉茱萸・肉桂などと用いる。

≪方剤例≫
【艾附暖宮丸】(がいぶだんきゅうがん)
組成:艾葉・香附子・呉茱萸・川芎・白芍・黄耆・続断・生地黄・肉桂・当帰
効能:暖宮温経・養血活血
主治:胞宮虚冷による帯下・月経不順・不妊・倦怠無力・腹痛・食欲不振・四肢痛・
顔色が萎黄などの症候。
子宮虚冷に気血両虚をともなう状態であり、艾葉・肉桂・呉茱萸・続断は温経暖宮に働き、
黄耆と四物湯(生地黄・白芍・当帰・川芎)は気血を補い、
理気調経の香附子が補助する。

②温経止血
●虚寒による不正性器出血・月経過多・切迫流産の性器出血などに、
阿膠・当帰・白芍などと用いる。
≪方剤例≫
【芎帰膠艾湯】(きゅうききょうがいとう)
組成:川芎・阿膠・甘草・艾葉・当帰・白芍・熟生地黄
効能:補血止血・調経安胎
主治:衝任虚損・血不養胎
不正性器出血・月経過多・月経持続の延長、
あるいは早・流産後の子宮出血の持続、
あるいは妊娠中の腹痛・性器出血など。

●血熱妄行による吐血・鼻出血・下血などに、
側柏葉・生地黄・荷葉などと使用する。
≪方剤例≫
【四生丸】(しせいがん)
組成:生荷葉・生艾葉・生側柏葉・生地黄
効能:涼血止血
主治:血熱妄行
鼻出血・吐血などで出血色が鮮紅であり、
咽や口の乾燥・舌質が紅絳・脈が弦数などをともなう。

③その他
祛湿止痒の効能をもつので、湿疹などに、
白鮮皮・地膚子などを配合した煎液で洗浄する。
ヨモギの葉裏にある絨毛は灸の材料であり、
穴位に焼灸すると気血を温通し経絡を透達する。

ヨモギの種類は、日本だけでも40種類ほどあり、
本州で普通ヨモギと呼んでいるものの和名が「カズザヨモギ」
学名Artemisia indica Willd.var.maximowiczii Haraになっている。
艾葉は3世紀に書かれたと推定される名医別録の記載が最も古く、
この頃から、灸に使うモグサをヨモギから作っていた。

18世紀中ごろの図で、モグサの作り方を伝えている。
山から刈ったヨモギの葉を乾燥し、叩いて軸をとり
臼でついて粉にすると葉の表面についた毛が離れて毛玉となって、浮いてくる。
これを篩い分けしたものがモグサである。

漢方で内用薬として使われる薬方は少なく、
実用的には金匱要略の芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)にほとんど限られる。
民間薬的にはさまざまな用法があり、
中国では、ヨモギのエキスをエアゾルにしてのどにポンプで吹き付ける咳止めの薬がある。
新鮮な葉をよくもみ、外傷に貼ると出血が止まる。
*そういえば、幼い頃怪我をした時に、祖母にヨモギを塗られていたことを思い出しました。

【まとめ】
艾葉は気血・経脈を温め寒湿を除き冷通を止めるため、
下焦虚寒のお腹の冷え痛み・経寒不調などに適し、婦人科の要薬である。
また、炒炭すると止血に働き、月経過多・崩漏帯下などに有効である。
その他に、外用すると祛湿止痒に働き、湿瘡疥癬に効果がある。


参考文献:
『読みもの 漢方生薬学』
『月刊 漢方療法 1月号』 たにぐち書店
『中医臨床のための中薬学』
『新装版 中医臨床のための方剤学』 東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

2 コメント

  1. 昨日買い物に行き、「よもぎ大福」なるものを見つました。
    おいしそう~と瞬間的に手に取ったものの今買って帰ると晩御飯の時間と近くなる・・・、よもぎは好きだけど、最近あまり甘いものを食べたい気分ではないし・・・と買うのをやめました。
    子供のころ、春休みに田舎のおじいちゃんちに行った時におもちをついてもらい、裏の山から採ったよもぎを入れて作ってもらったよもぎもち、最高においしかったです。
    あれを上回るよもぎもちは残念ながら食べたことがありません。

    私はよもぎや春菊等、青臭い葉っぱ系のものが好きなのですが自分の体質と何か関係あるのではと思っています。
    (青汁も普通に飲めます。)
    柑橘でも苦みのあるグレープフルーツやレモンが好きなので「苦み」がヒントかも?

    よもぎチーズケーキ、なかなか想像しにくいですが、黒糖が入っているそうなので、甘めのやや和菓子風なお味だったのでしょうか。(*´∇`*)

    • おコメさん★
      コメントありがとうございます。
      「よもぎ大福」ですか〜、美味しそうですね!!
      確かに、ご飯の時間が近いと考えてしまいますね。
      私も甘い物を食べたい時と、そうでない時の差が激しいです(笑)

      お餅つき楽しそうですね☆
      特におじいちゃんの家でというところが良いですね〜
      最近では、餅つきを見る事がほとんどないので
      懐かしいです。
      つきたての餅米の香りと、形も大きさもバラバラですが、
      美味しかったことを思い出しました。

      なるほど葉っぱ物と柑橘系の物がお好きなのですね♪
      おコメさんのコメントを読んでいて
      私の場合、グレープフルーツやレモンは
      苦味よりも酸味のイメージで、
      みなさんそうだと思い込んでいたので、
      味の感じ方も人それぞれなんだなと感じました。

      「よもぎチーズケーキ」は、言葉では表現しづらいのですが、
      チーズケーキが7:黒糖2:ヨモギ1といった感じです(笑)
      和菓子まではいきませんが、
      和風チーズケーキといった感じでしょうか(*^_^*)
      分かりづらくすみません。

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