どうも、新川です。

運転席[Nikon D50]
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線路は続くよ どこまでも


今回は、経絡論篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。


【経絡論篇 五十七】

【原文】
黄帝問曰、
夫絡脈之見也、其五色各異、青黄赤白黒不同、其故何也。
岐伯対曰、経有常色、而絡無常変也。
帝曰、経之常色何如。
岐伯曰、心赤、肺白、肝青、脾黄、腎黒、皆亦応其経脈之色也。
帝曰、絡之陰陽亦応其経乎。
岐伯曰、陰絡之色応其経、陽絡之色変無常、隨四時而行也。
寒多則凝泣、凝泣則青黒。熱多則淖沢、淖沢則黄赤。
此皆常色、謂之無病。五色具見者、謂之寒熱。
帝曰、善。


主に、経絡の色(五色)についての論である。

黄帝が問う。
「絡脈は外に現れ、
それぞれ異なる青、黄、赤、白、黒の五色を呈する。
これはなぜか。」
岐伯が答える。
経脈の色は常に変わりませんが、
絡脈には常色がなく、変わりやすいのです。

———————————————————————————

黄帝がいう。
「経脈の常色とはどのようなものか。」

岐伯がいう。
「心は赤を主り、肺は白、肝は青、脾は黄、腎は黒を主り、
これらはその経脈の主色と対応します。」
———————————————————————————

黄帝がいう。
「陰絡(深いところの絡脈)と陽絡(浅いところの絡脈)も、
その経脈の主色と対応するか。」

岐伯がいう。
「※1陰絡の色はその経脈と対応しますが、
陽絡の色は変化して一定せず、
季節の移り変わりにつれて変化します。

※1陰絡の色は其の経に応じ、陽絡の色は変じて常なし。

張景岳
張景岳

張景岳の説

→「『経脈は〔深いところにあるから〕裏であり、
分かれて横にいくのが絡脈であり、
絡脈の別れが孫絡である。』」

と『霊枢』脈度篇にある。
そこで経絡についていえば、
経は裏にあって陰、絡は外にあって陽である。
もし絡脈についてのみいえば、
この場合にも大絡孫絡があって、
内にあるか外にあるかの区別がある。
深くて内にあるものが陰絡であり、
陰絡は経脈に近く、色は経脈に呼応する。
したがって、
五行理論によって五蔵に配分された定常の色がある。
浅くて外にあるものが陽絡であり、
陽絡は表層に浮かび顕われ、色は経脈に呼応しない。
したがって、四時の気とともに進退があり、
変化して一定でない。
『黄帝内経素問 中巻—現代語訳』より


参考文献:
『黄帝内経素問 中巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『臓腑経絡学』 アルテミシア
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『図説 東洋医学〈基礎篇〉』 学研

張景岳 図 (新川)

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
新川

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