下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
昔に撮った写真を紹介します。
これは一昨年に縄文杉のある屋久島に一人旅をした時の写真です。
場所は白谷雲水峡という処で
ジブリ映画「もののけ姫」のモデルになったと言われる森です。
森は常に湿っていてに苔むし、
まるで緑のカーペットに覆われている様でした。
ちなみに五臓うちの肝は「木」に配当されます。
それは肝臓の血管の走り方が樹木に似ている事や、
五臓の中ではもっとも青い事などから
類推といわれています。
というわけで、
今回は五臓六腑のうち肝と胆について
調べた事を書いていきたいと思います。
肝と胆は表裏の関係にあり、
五行では
「春」、「木」、「青」、「生(発生)」「風」
などが配当されます。
●肝
「肝は将軍の官。謀慮これより出づ。」
「肝は罷極の本、魂の居なり。その華は爪に在り。その充は筋に在り。」
「謀慮(ボウリョ)」とは思慮と同じ意味であり、
肝は精神活動と深い関係があると考えられ、
五神にうち「魂」を蔵しているとされます。
また「罷極(ヒキョク)」とは疲れ切ることであり、肝は筋を主り、
身体活動を円滑に行わせたり、休憩を指揮します。
さらに生体の防衛にも関わります。
そのため「将軍の官」「罷極の本」と呼ばれ、
その状態は爪によく反映されます。
魂:同じ五神の「魄」とともに無意識的、
本能的活動を支配し、人格に深く関わります。
「魂」が衰えると、自信がなくなり、傷られると、狂気となり、
現実と非現実の区別ができなくなり、人格が崩壊します。
爪:爪は「筋余」と呼ばれ、筋の余りであるとされます。
筋とともに肝の状態をよく反映します。
「筋は血を蔵す。」
肝は血液の貯蔵庫としての働きと、
身体各部の血液量を状況に応じて調節、
分配する働きがあります。
そのため、肝の働きが悪くなると、
血の上逆し、頭痛、眩暈、耳鳴りなどをしたり、
逆に上部への血の配分が悪くなり、
顔面蒼白、眩暈、難聴などが起きます。
婦人の月経の異常も、肝の病変が多い。
「肝気は目に通ず、肝和すれば則ち目は能く五色を分かつなり。」
「五臓の液と化すや、肝の液は涙たり。」
肝は目に開竅する。肝の経脈は目につながり、
目は肝経の気血によって濡養されます。
そのため肝の状態は、目が物を視るという機能に反映されます。
肝の働きが衰えると、目が疲れやすくなります。
逆に目を酷使すると、肝機能を損なうもととなります。
また肝の液は涙であり、肝の働きが悪くなると目が乾いたり、
涙が流れすぎるようになります。
「肝は疏泄を主る。」
「疏泄」には「舒展」と「通暢」の二つの意味がある。
「舒展」とはすみずみまでゆきわたらせるという意味
「通暢」とは円滑でよどみないという意味です。
そこで肝には気血の流れを円滑に、
かつのびやかにする働きがあることいいます。
肝気がのびやかであれば、気も順調にめぐり、
精神ものびやかで、葛藤もなく、胆汁の分泌もよく、
脾胃の消化を助けます。
疏泄の働きが悪くなると、
気が滞り、精神抑うつ、
イライラして怒りっぽいなどの症状を呈し、
脾胃の病になります。
●胆
「胆は中精の府なり。」
「中正の官」と呼ばれます。
胆は、身体の中央に鎮座して、全身の重心となる。
公平中立の立場で、他の臓腑の活動状況を監視し、
その適否の決断に任ずる器官であり、
大胆さや勇ましさに通じており、これを胆が主ります。
弱ければ少しのことにもビクビクし、
太息(ため息)をつく。
精汁(胆汁)を蔵すます。
肝の余気は胆に泄れ、集まって胆汁となる。
胆の働きが不調になると、
飲食物が胃から逆流して口が苦くなったり、
苦汁を嘔吐したりします。
また奇恒の府の一つである。
参考文献:
『中医学の基礎』
『やさしい中医学』 東洋学術出版社
『東洋医学概論』 教育執筆小委員会
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
宮村