下積み修行中の木村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
久しぶりにデッサンをしてみました。
絵を描くのは空間を把握する為に
良いと聞きましたので
今後継続していこうと思います。
学生時代でも一つの絵を仕上げるのに
人の何倍も時間がかかっていました。
書いては消しの繰り返しで
気付けば手はいつも真っ黒け。
隣に座っていた男の子がすらすらと
ビックリする程上手な絵を描くので
なんだか羨ましいような悲しいような
気持ちになっていました。
なるべく短時間で絵を描けるよう練習していきます。
九鍼十二原篇 第一
【原文】
夫気之在脈也,邪気在上,濁気在中名,清気在下.
故鍼陥脈則邪気出,鍼中脈則濁気出,鍼大深則邪気反沈,病益.
故曰,皮肉金脈各有所処,病各有所宜,各不同形,各以任其所宜.
無実無虚,損不足而益有余.
是謂甚病,病益甚.
取五脈者死,取三脈者恇,奪陽者狂.
鍼害畢矣.
刺之而気不至,無問其数,刺之而気至,乃去之,勿復鍼。
鍼各有所宜,各不同形,各任其所為.
刺之要,気至而有効.
効之信,若風之吹雲,明乎若見蒼天.
刺之道畢矣.
【和訓】 〜『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』 東洋学術出版社より〜
夫れ気の脈に在るや、邪気は上に在り、濁気は中に在り、清気は下に在り。
故に陥脈に鍼すれば則ち邪気出で、中脈に鍼すれば則ち濁気出で、
鍼大だ深ければ則ち邪気反って沈み、病益す。
故に曰く、皮肉筋脈に各おの処する所あり、病に各おの宜しき所あり。
各おの形を同じくせず、各おの以て其の宜しき所に任ず。
実することなく虚することなく、不足を損じて有余を益す。
是れ甚病と謂い、病益ます甚だし。
五脈を取るものは死し、三脈を取るものは恇う。
陰を奪うものは死し、陽を奪うものは狂う。
鍼の害畢われり。
これを刺して気至らざれば、其の数を問うことなかれ。
これをさして気至れば、乃ちこれを去り、復た鍼するなかれ。
鍼に各おの宜しき所あり、各おの形を同じくせず、各おの其の為す所に任ず。
刺の要は、気至りて効あり、効の信は、風の雲を吹くが若く、明乎として蒼天を見るが若し。
刺の道畢われり。
【提要】
●邪気が経脈を犯す為におこる病の状況
風熱や陽邪などの外邪の多くは、人体の上部から侵入する。
食物の停滞など飲食が原因となって病になると、濁気が人体の中部
即ち胃腸にとどまる。
また、清冷寒湿の邪気にあてられると、多くは下部、即ち足から犯されることになる。
※馬蒔の説(1580年頃・生没年不祥、中国、明代の医師。馬蒔→馬玄台
会稽の人。南栄の史崧の伝本を原本として81篇に分けて『霊枢』『素問』の注訳書である
『黄帝内経素問注証発微』,『黄帝内経霊枢注証発微』を著した。)
「清湿の地気が人に中たるときには必ず足から入る。そこで清気は下に在りと言う。」
●刺鍼について
治療にあたっては、、人体の上部で腧穴に浅刺すれば、邪気は鍼に従って出で
中部では、陽明経の合穴を取穴すれば、胃腸の濁気を鍼によって排除できるが
これらはすべて、比較的小さい鍼で浅く刺す。
皮・肉・筋脈・は、各々異なる部位があり、鍼を刺す深さも病気により適するところがある。
また各種の疾病も、それぞれに適合した治療部位と治療方法とがある。
刺鍼をして、鍼下に気がいたらないようならば至るまで待つことが必要で
回数に拘らなくてもよい。
鍼下に気を得たら、すぐに抜刺すべきで、再び鍼を刺してはならない。
九鍼には、それぞれて適応証があり、その形状も一つではないため
その性質に従って適切な用法がある。
●施術における禁忌や刺鍼の誤用について
病気が浅い部分にあり、浅鍼すべきところに深く太い鍼を用いてはならない。
身体内部を傷つけ、邪気をさらに深く追い込み
病をさらに重くする。
実証に補法を用いてはならず、虚証に写法を用いてはならない。
正気の不足に対して瀉法を用いたり、邪気の有余に対して補法を用いると
病を重くする。これを甚病という。
正気が不足しているときに、五蔵の経脈を瀉すと陰虚になり死に至る。
陽気が不足しているときに、三陽経の経穴を瀉すと、正気が衰弱し
体力が衰え回復が困難となる。
以上のように、誤って陰経を瀉すと蔵気を消耗し死を招くことになり
誤って陽経を瀉すと陽気を消耗して精神錯乱を起こすことになる。
参考文献:
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 上巻』 東洋学術出版社
『霊枢』 たにぐち書店
『鍼灸医学大辞典』医歯薬出版株式会社
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
是非参考文献を読んでみて下さい。
木村