下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
2013/02/17(2診目) | 2013/03/03(3診目) |
奈良県香芝市在住のT.Mさん
【主訴】パニック障害/肩凝り/頭痛
【既往歴】腎炎/膵炎/痔/胃潰瘍/膀胱炎/尿結石
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●やや紅舌
●舌辺に少し歯痕あり
●白苔、やや厚い
●舌尖に潤いがある
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【厚苔】
胃気が湿濁や邪気を挟雑して燻蒸するために発生するもので、邪盛をあらわす。
外感病では邪盛入裏を、内傷病では痰・飲・湿の停留や食滞を示す。【滑苔】
舌面の水分が過多で湿潤しすぎており、
触れてもつるつるして濡れる。
滑苔は寒証・湿証をしめす。
陽虚のために水湿の運化ができなくなり
寒湿や痰飲が内生したり、
寒邪により陽気が鬱阻されて水湿が停滞したり、
湿邪がとどまり痰飲が発生するなどで引き起こされる。
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既往歴に腎・膀胱の疾病が多いことから
腎・膀胱が虚弱なのではとの印象を受けました。
厚苔は外感病では邪が裏に入ったこと、
内傷病では痰・飲・湿の停留や食滞を示す。
滑苔は寒証・湿証を示す。
邪を感受したり、内傷により気機がめぐらなくなり
水湿の運化ができず停滞し、
上焦付近に痰・飲・湿を発生させたのではないかと考えます。
OK。しかし、もう一歩考えると、
その発想では上焦で湿痰を発生したとはいえない。
どこで発生したのかを明確にする必要がある。
非常に重要なことです。
生体と邪の抗争は非常に立体的です。
参考文献:
『中医臨床のための舌診と脈診』 神戸中医学研究会
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
冠木