下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
ついに期末テストが終わりました!
結果はまだ返ってきていないので内心はドキドキですが、
一つ落ち着いた感じです。
しかし三年生はこれからが本番,
今度の日曜日(2/24)が国家試験です。
3年間の集大成が試される場、がんばってください。
今回は奇恒の府、脳について調べた事を書きます。
まず臓腑の分類から簡単に説明します。
中医学では臓腑は
五臓、六腑、奇恒の腑の三つに分けられます。
五臓 肝、心、脾、肺、腎
六腑 胆、小腸、胃、大腸、膀胱
奇恒の腑 骨、髄、脳、脈、胆、女子胞
五臓
「いわゆる五臓とは、精気を蔵して瀉さざるなり。故に満も実すること能わず。」
「五臓は、精神、血気、魂魄を蔵するゆえんのものなり。」
五臓の特性は、精気を内に蔵している実質器官であり、
生命活動の中枢となって働きます。
五臓には肝、心、脾、肺、腎があります。
六腑
「六腑とは物を伝化して蔵さず。故に実するも満つること能わざるなり。」
「六腑は、水穀を化して津液を行るゆえんのものなり。」
六腑の特性は中空器官で、飲食物を受け入り、
消化して次の器官に渡します。
また水分の吸収、配布、排泄に関与しています。
六腑には胆、小腸、胃、大腸、膀胱があります。
寄恒の腑
「脳、髄、骨、脈、胆、女子胞、この六者は地気の生ずる所なり、
皆、陰に蔵れて地に象る。故に蔵して瀉さず、名づけて奇恒の腑と曰う。」
奇恒の腑とは、六腑とは形体は似て中空ですが、
性質や働きは臓に似て、精気を蔵します。
そのため奇恒の腑と呼ばれます。
奇恒の腑には脳、髄、脈、女子胞と六腑の一つである胆があります。
脳
「骨は髄の府。」
「髄は骨の充なり。」
「諸々の髄は皆、脳に属す。」
「脳は髄の海たり。髄海有余ならば、則ち軽勁多力、自ずからその度を過ぐ。」
骨は髄の容器となり、髄は骨を満たす、
そして髄が集まったものが脳となります。
脳は精髄が頭蓋腔に集まったもので「髄海」「清明の府」と呼ばれます。
視る、聞く、話す、行動、感覚、思索、記憶など
高度な神経活動は脳にもあるとみたようです。
脳が充実していれば、耐久力だけでなく、
全てにおいて一般の基準を超えるとあります。
不足すると、眩暈、耳鳴り、身体がだるいなどの症状を呈する
心、肝、腎などの機能が統合されたものであるとされ、
特に腎気(精)の盛衰と密接な関係があります。
骨
連結し骨格として身体を支える。
中に髄を容れる。
髄
この場合は骨髄と脊髄の両方を指します。
骨を作ったり、血を作ったりします。
「腎は髄を生ず。」と言われる。
腎が蔵している精が髄を生じ、髄が脳を養う。
すなわち腎精が充足していると栄養を充分に受け、
脳の機能が正常になる。
逆に腎精が不足すると脳の機能は低下してしまい、
健忘、記憶力減退、思惟活動の低下が生じる様になる。
参考文献:
『中医学の基礎』
『やさしい中医学』 東洋学術出版社
『東洋医学概論』 教育執筆小委員会