下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


修行生の大原です。
院長の患者さまの舌の写真を拝見し、
その写真について感じたことを書かせていただきます。

2013.02.12 舌診学No.29

大阪府茨木市在住のK.Tさん

【主訴】喘息(3年前から)
【既往歴】高血圧(今年8月から)
【初診日】2012年11月
【治療頻度】週に2回

<舌質>
舌色は淡紅舌。
左右の舌辺部に大きな歯根が見られます。

胖大舌における歯根は脾虚を表しますが、
舌体が全体的に引き締まっていることから、
全身の気の詰まりが歯根として
反映されているように思います。
ここで、歯根の位置が舌中部にあることから、
気の詰まりは中焦の間にあるのではと思います。
喘息の症状は、この気の詰まりが原因で、
咳をすることによって気の昇降を促す
肺の作用によって発生していると推測します。
そうです。ここであなたが言っている気のつまりの根本とは
湿滞と考えています。
これが為に脾気と肝の疏泄が阻害されるわけです。
虚実を考えた場合の今回、邪に重きを置いて考えた根拠は
脈や治療の流れ、切経情報にありますので、
また、臨床の場で示しましょう。(林注)

<舌苔>
白薄苔が舌根部、そして舌中部に見られます。
健康な人の舌根・舌中部には白薄苔が見られますが、
舌苔とは脾胃の気が体内の濁気を変化させて
できたものとされています。
この舌中部の白薄苔は、治療によって
気の昇降がスムーズになり、
中焦の陰が回復してきていることを
表していると思います。


参考文献:
『舌診アトラス』 緑書房

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

2 コメント

  1. からこれ10年近く舌の違和感と喉の詰まりを
    セットで感じており内科や耳鼻咽喉科に受診して
    診てもらってもそこに問題は指摘されず・・・
    まあ、慣れるしかないかと過ごしてきて
    今、毎回舌診をしてもらってることに安心感を持ってます。
    写真の方はきれいな舌の色ですね。
    私は舌のヒビ割れが気になってますね。実は亡父の舌が
    ひどいヒビ割れだったことを思い出します。
    大原さん、お勉強に私の舌で良かったらいつでも
    お見せしますよ‼

    • もーちゃんさん

      コメントありがとうございます。
      私は今、舌診に関して、色々な方の舌を拝見したり、
      本を読んだりして学ばせて頂いてます。
      舌は、その人の状態(特に熱や冷え)を
      よく表すので、舌診は欠かせないものだと思います。

      ぜひ、機会があれば、もーちゃんさんの舌も
      拝見させて頂ければと思いますので、
      その際はぜひよろしくお願いします。

      大原

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