生気が弱るとして、
脈は虚するかと言えば、根はそうあるけれども、
他臓腑、邪に応じて、
微を呈するもの、緩を呈するもの、
洪を呈するもの、結や代を成すものなど様々な表現をする。
そのストーリーを見いだすことに
複雑さとそれを受け取る面白さがある。
まるで二次元の平面図から、
三次元の立体を頭の中で瞬時に描く作業に似ているかも知れないし、
また、恋愛にも似ている気がしている。
要は相手方の本当の訴えを脈という限られた場所から
汲み取るという儀式になる。
Aという表現であるから=Aではない。
BとCが合わさり、Aという表現を成すことがある。
その裏方にDさんの囁きがあったりする。
これもまた、へたくそな比喩ですが。
毎日、こつこつこつこつ。
鍼灸師