色。
色はいろいろ、なんてね。

あらゆるものから発せられる色に興味がある。
色はそのものに後に与えらた絵の具のように思われるかも知れない。
その存在が出来上がった後に外皮にあてられた塗装に過ぎないと侮られるかも知れない。
しかし、それは違う。
色は、営みの結果発せられるものであり、
白には白の営み、
黒には黒の営み、
青には青の営みが有り、
形をなす以前のそのものの無形の振る舞いが
色を成し、表に現れる。
それは、そのものの気質、行為によるというよりも、
因果に依るものが大きいのであるが、
ともあれ、僕は
その生命(あるいは生命とさえ認識されないもの)から発せられる
あらゆる色に果てしない興味がある。
色を知ることは、
言葉になる以前の会話を重ねるに等しい。
それを感じるのも目だけに限定されない。
ゆえに、僕らは五感を研ぎ澄ます。
もろもろの智慧、
鍼をもつ人生に大いに習う。
多くの言葉にならない教えを得るが、
一つの方便として言葉に起こしてみる。
感謝したい。
  林
Leica M-Monochrome+Sumarit
追伸、
哲学者不在をなげく。

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