先日、大阪港に
「大阪港で一番夕日が美しい場所」なる所があるというので、
写真を撮りに行って来ました。
昼間が思っていたより暖かく感じましたので
そこまでの防寒対策をしていかなかったのですが、
まぁ自然をなめていたのか、というより当たり前なのですが
港は風が強く、市街地以上の寒さを感じました。
あまりの寒さに凍えながら写真を撮っていたのですが、
だんだん体調は悪くなるは、天気は曇ってくるはで、
日没まで あと1時間30分のところまでは我慢をしたのですが
さすがに限界に達し、帰宅の途につくことに。
案の定、帰りの電車の中で最悪の状態になり
症状・脈の状態から“風寒の邪”によるものと診立て、
(西洋医学で言う、カゼの引き始めの状態でしょうか。)
コンビニでカイロを買って対応をとることにしました。
何とかそれ以上の悪化は防げたものの、
翌日のお休みを一日棒に振るということとなりましたし、
土日も若干 頭痛があったりと影響がありましたが、
自分への戒めとして 勉強させて頂きました。
ちなみに、題の「風為百病之長」ですが、
これは以前 新川先生が書かれた『黄帝内経 素問』の玉機真蔵論篇
(新川先生の記事はこちら→【古医書】素問を読む:其ノ十九)に
「是故風者、百病之長也。
今風寒客於人、使人毫毛畢直、皮膚閉而為熱。
当是之時、可汗而発也。・・・弗治、病入舎於肺・・・」と書かれており、
また同じ『黄帝内経 素問』の風論篇
(新川先生の記事はこちら→【古医書】素問を読む:其ノ四十二)
という風邪が身体に侵入した際の症状、診察方法についても論じる篇があるほど、
多くの疾病を引き起こす主要因子となっています。
ただ「風邪は万病の元」、「風邪は百病の長」と言いますが、
西洋医学で言う「風邪(かぜ、カゼ)」の症状という意味ではなく、
風(ふう)の症状(外感の風邪、内傷病の内風)をあらわしておりますので
ご注意下さい。
結局、昼間の港の写真になってしまいました。
釣りをしていたおっちゃん曰く、
快晴の日は比べものにならないくらい綺麗なようです。
次は暖かい快晴の日に行ってみようと思います。
<参考文献>
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 東洋学術出版社
『現代語訳 黄帝内経素問 中巻』 東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。