下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、修行生の宮村です。

一月ももう半ばです。
ちょっと前にお正月があった気がするのですが早いものです。

では今回も勉強した内容をつらつらと書いていきたいと思います。

今回は臓象について書いていきます。

中医学では、内臓について、これを単なる体に構成部分ではなく、
経脈とならぶ人体の生理的、病理的現象や、精神活動の中心となる
ものとしてとらえる。これを「臓象」と呼ぶ。「臓」とは体内にお
さまっている内臓のことであり、「象」とは外に現れる生理、病理
現象のことである。

臓腑とは内臓の総称であり、臓、腑、奇恒の腑の三つに分類するこ
とができる。各臓腑の内容は以下にしめします。

五臓−肝、心、脾、肺、腎
六腑−胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦
奇恒の腑−骨、髄、脳、脈、胆、女子胞

五臓の共通の特徴は、精気を内に蔵している実質器官ということで
ある。このため臓と呼ばれ、生命活動の中枢となって働く。
六腑は、中空器官で、飲食を受け入れ、これを消化して次の器官に
送るとともに、水分の吸収・配布・排泄に関与している。
奇恒の腑は、一般的にいわれる腑とは異なり、形体は腑に似ている
が、性質や働きは臓に似ている。

五臓と六腑は表裏の関係にあり、表は腑で裏は臓とされそれぞれ対
になっている。また五臓は以前にご紹介した五行に配当される。
五行の木は肝が配当し、胆と表裏となる。
火は心・心包が配当し、心は小腸、心包は三焦と表裏となる。心を
君火、心包を相火とする。
土は脾が配当し、 胃と表裏となる。
金は肺が配当し、大腸と表裏となる。
水は腎が配当し、膀胱と表裏となる。

五行 木  火  土  金  水
五臓 肝  心  脾  肺  腎
五腑 胆  小腸 胃  大腸 膀胱

心包は三焦と対となり五行では心とともに火に配当される。

病気の初期段階では、病は腑にあることが多く、長期化すると臓に
移行する場合が多い。また臓の病は虚証が多く、腑の病は実証が多
いといる特徴がある。

臓象学説の形成には、「体内の状態は、必ず体外に反映される」と
いう考えにもとずく観察、研究の蓄積があった。したがってその内
容は、人体解剖学の臓腑とは違った独特な生理、病理の理論体系を
形成している。
心、肺、脾、肝、腎などの臓器の名称は、現代解剖学の臓器の名称
と同じであるが、生理、病理上の内容は、必ずしも同じというわけ
ではない。しかし、臓象学説中の臓腑を、強いて現代解剖学に当て
はめる必要はない。より重要なのは、臓象学説中の臓腑が系統性を
持った生理、病理の概念を包括していることにある。

次回から各臓腑の働きについて詳しく説明していきます。

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