指の差す方向へ。
その日は氷点下四度。
指先にある 大きな岩と 異質な雲と街の話を
山のおっちゃん(M君にちなみそう呼ぶ)と
建築苦学生(学生ではないのだけれども勝手に呼んでいる)と僕とで重ねた。
心の中でキラキラと光る方向へと
毎日歩んでいきたいと思っている。
好奇心と忍耐を忘れず。
昨年、
他に預けて 朽ちた希望は
一から自らの手で
石ころを置くことから、
それをじっくりと育むことから始めるとする。
世に蔓延るあの悪意は
数十年の先、自らの手で葬るべしと決めた。
損得から離れた場所でこそ、それがかないそうである。
そこに伴う忍耐という響きが
凍える季節の厳しさと相まって
その極点より
優しき何かが開く予感がある。
それを一つの拠り所としたい。
いいじゃないか2013。