下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちは、冠木です。
少し前の話になりますが、お正月に祖母の家に行ってきました。
年に一度親戚が集まるので、とても楽しめ、
新たな情報を聞いたので驚きが多い日になりました(笑)
来年はどんな話が聞けるのか早くも楽しみです★
【1】思は脾の志
思とは思考・思慮のことであり、
精神・意識・思惟活動の一つである。
「思は脾の志」とされている。
正常に思考する場合には、生理活動に対し悪い影響を与えないが、
思慮が行き過ぎた場合、あるいは思念が現実化しないと生理活動に影響を及ぼすことが多い。
最も影響を受けやすいのが気の運動であり、気滞と気結を引き起こしやすい。
また脾の運化機能の失調は、思に悪影響を与え、ひいては生理活動にまで影響をおよぼす。
例えば、気結があるために、脾の昇清がうまく行えなくなると、
思慮過度となり食欲不振・脘腹の脹悶感・眩暈などの症状が現れやすくなる。
【2】涎は脾の液
涎(よだれ・えん)とは唾液中の清い液のことである。
これには口腔粘膜を保護し、口腔を潤す作用がある。
食を取ると涎の分泌が増え、嚥下(のみこむ)と消化を助ける。
正常であれば涎液は口に上行するが、口外には溢れない。
しかし、脾胃不和になると、涎液の分泌が急激に増え、涎が口から溢れるようになる。
このことから、涎は脾の液といわれている。
【3】体は肌肉に合し四肢を主る
脾胃は気血生化の源である。
全身の肌肉は脾胃で運化された水穀の精微により滋養され豊満・壮健となる。
すなわち体の肌肉が壮健であるか否かは、脾胃の運化機能と関係があり、
それに障害があると肌肉が痩せ、軟弱で無力となり、萎縮することもある。
四肢はまた「四末」ともいわれている。
四肢も脾胃の運化により得られた水穀の精微の栄養を必要としており、
それによって正常な生理活動を維持している。
脾気が旺盛であれば、四肢には充分に栄養が供給され、運動も正常に行える。
しかし脾の運化機能が失調すると、四肢の栄養が不足し、
倦怠感・無力感が生じ、四肢の萎縮を引き起こすこともある。
*四末
①両上肢と両下肢の総称
②手指と足趾を指す。
趾・・・⑴足趾部骨格の略称
⑵足指を指す。
【4】口に開窮、華は唇にある
「脾は口に開窮する」とは、味覚と脾の密接な関係をいったものである。
味覚は脾胃の運化機能と関係がある。
また、脾の昇清と胃の降濁とも関係がある。
脾胃の運化が正常であれば、味覚は正常で食欲は増進する。
しかし脾が正常な運化ができなくなると、口淡で無味、口が甘い、口がねっとりする、
口が苦いなどの口味の異常が現れ、これらは食欲に影響する。
口唇の色や光沢は、全身の気血の充実度と関係がある。
脾は気血を生化する源であり、
口唇の色沢が赤く潤っているかどうかにより全身の状況がわかる。
また口唇は、脾胃の運化機能の状態も反映している。
さらに脾の脈は舌本に繋がっているので、
脾の運化機能が正常でなければ舌も味を区別することができない。
*舌本
舌根を指す。多数の経脈がここに連絡しているので、
経絡臓腑との関係は非常に密接である。
具体的には、足太陰脾経の経脈と舌根部が連絡し、
その支脈が舌下に分散している。
また足厥陰肝経の経脈も舌本に連絡している。
*太陰
①経脈の呼び名の1つで、手太陰肺経と足太陰脾経とを指す。
この2経には、それぞれ人体の内側前縁を循行するという共通点がある。
②六経弁証において疾病発生の部位を指す。
「太陰」とは陰気が盛んで充実しているという意味である。
太陰は三陰経の最も外層、三陽経の裏層に位置しているので、
太陰は三陰の防壁といわれている。
*厥陰
①経脈の呼び名の1つで、手厥陰心包経と足厥陰肝経を指す。
この2経には、それぞれ人体の内側中間を循行するという共通点がある。
②六経弁証において疾病発生の部位を指す。
「厥陰」とは陰気が尽きて陽気が芽生える、という意味である。
陰中に陽が生じてくる過程であるため、
厥陰は太陰と少陰の裏に位置していて、
陰気が発展する最後の段階といえる。
参考文献:
『中医学の基礎』
『中医病因病機学』
『中医基本用語辞典』
『やさしい中医学入門』
『東洋医学講座 取穴編』 東洋学術出版社
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。
冠木