下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちわ、修行生の宮村です。
クリスマスが過ぎるといっぺんに年末という感じがしますね。
クリスマスを祝って年始には神社に初詣と日本人はイベントが大好きです。
自分もご多分に漏れずはしゃいでいます。しかし昔と大きく変わってしまっ
たのは「もらう側」から「あげる側」に変わってしまったことです。クリス
マスしかりお年玉しかり・・・これはこれでまた違った楽しみではありますが
懐には木枯らしが吹くばかりです。

では今回も勉強した内容をつらつらと書いていきます。

前回精と気について書いたので今回は続きで 血と津液について書きます。

“血”
血は脈管中の赤い液体であり、主として水穀の精微から化生されてできる。
全身を栄養し、精神活動を支える物質です


血の生成
血液は、中焦の脾胃によって飲食物を吸収・運化した水穀の精微と腎に蓄えられた
腎精が、肺に運ばれて清気と結合し、脈管内にある営気が入ることで赤くなり生成
されます。もう一つは腎精が腎陽の作用によって直接血に転化して脈管に入る生成
過程もあり、これを腎精化血と呼びます。

血の作用
①栄養作用
血は全身を循行し、全身の組織・器官に栄養分を供給し、滋潤するように働いてい
る。その作用によって筋骨は強くたくましくなり、関節はスムーズに動く。物を良
く見ることができる。血が不足すると、眼は乾いて動かしにくくなり、視力は減退
し、さらに関節の動きが悪くなり、四肢の痺れ・皮膚の乾燥やかゆみなどの症状が
現れる。

②精神安定作用
血は精神意識活動の基礎物質であることから、「神は気血の性となす」といわれて
いる。気血が充足していれば、意識は明瞭で、精神活動も充実しているが、不足す
ると精神・神志の病変が現れる。そのため心血虚、肝血虚になると、驚悸、失眠、
多夢などの神志不安による症状がでやすい。

血の循行
血液の循行は、心・肺・脾・肝の共同作用によって正常に保たれている。「心は血
脈を主る」といわれ、これは心気の推動作用が血液を循環させる原動力となってい
るためである。全身を循行している血脈は、すべて肺に集まり、肺気の作用を受け
た後、また全身に散布される。それ以外にも脾の運化・統血作用、肝の蔵血・疏泄
作用によっても調節されている。これらの臓器に機能失調が起こると、血行に異常
が生じやすくなる。心気虚になると血行の推動作用が低下し「心血阻」が生じる。
脾気虚になると統血作用が弱まり、血便・崩漏・皮下出血などの症状が現れる。


“津液”
津液とは体内における各種の正常な水液の総称であり、また唾液、涙、涕、汗、尿
などもこれに含まれる。


津液の生成
津液は脾胃で運化された水穀の清微のうち津液の元になるものと腎に蓄えられた、
腎陰からなります。津とは陽性の水分をいい、粘り気がなく、体表部を潤し、体温
調節に関与する。液とは陰性の水分をいい、粘り気があり、体内をゆっくり流れる
もので、骨や髄を潤す。

津液の作用
津液は滋潤作用をもちます。体表部に散布して皮膚、毛髪、うぶ毛などを潤し、涙
、唾液として粘膜を潤し、臓腑を滋潤し、関節液として関節動作を円滑にします。

津液の循行
津液の循行は、脾の水液運化作用、肺の水道通調作用、腎の気化作用、肝の疏泄、
三焦の通調作用の働きによって全身に運搬されます。なかでも肺、脾、腎の三臓が
重要な働きをする。臓腑に病変が生じると、津液の生成、輸布、排泄に影響を与え
る。また津液の生成が足りなかったり、損失過多になると、傷津・脱液の病証が現
れる。輸布が障害されて水液が停滞すると、痰飲や水腫が出現する。こうした津液
の病変は、逆に多くの臓腑の機能に影響をおよぼす。

例:
水飲が心に影響すると、心悸がおこる。
水飲が肺に影響すると、喘咳がおこる。
津液が損傷して肺が乾燥すると、咳が起こる。
津液が損傷して胃が乾燥すると、口渇が起こる。
津液が損傷して腸が乾燥すると、便秘が起こる。


参考文献:
『中医学の基礎』
『やさしい中医学』     東洋学術出版社
『東洋医学概論』      教育執筆小委員会
『絵でわかる東洋医学』

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