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こんにちは下野です。
先日 大阪の冬の恒例行事となっております、
ドイツ クリスマスマーケットへ行って来ました。
本場ドイツのクリスマスマーケットをそのまま再現したもので、
ビールやワイン、食べ物、工芸品などが揃っております。
ただ僕的に残念だったのは、
アイスワインという希少な甘口ワインがあるのですが、
それがどのお店を探してもなかったことです。
・・・なんか、昨年も同じような事を
このブログで書いていたような気もしますが・・・
まぁ、来年こそは飲めたらいいなと思います!
では『難経』の記事に参ります。
【原文】
四十三難曰、人不食飲、七日而死者、何也。
然。
人胃中常有留穀二斗、水一斗五升。
故平人日再至圊、一行二升半、日行五升、
七日五七三斗五升、而水穀尽矣。
故平人不食飲七日而死者、水穀津液倶尽、則死矣。
【現代語訳】
人は七日間飲食物を摂らないでいると
死んでしまうというが、なぜなのか。
答え。
人の胃の中には穀物が二斗、
水一斗五升が常時残留している。
健康な人は一日に二度排便し、
その量は一回当たり二升半、一日に計五升排泄する。
つまり、七日間で五升×七日の三斗五升になり、
七日間何も飲食物を摂らないでいると
体内の水分・穀物、津液が全て尽きてしまうので、
死んでしまうのである。
【解説】
当難では、
人が絶食によって絶命するまでの期間を述べている。
本文の中では、健康な人の胃腸にある水穀の量と、
排泄によって出ていく量から期間を計算しているが、
実際のところ、絶食をしている人が
毎日二回排便するということは考えられず、
絶食によって絶命はしても、期間に関しては異なってくると考えられている。
よって当難で重要なのは、
水分・穀物と津液が尽きると死ぬという点であり、
この点については
『黄帝内経素問 平人気象論篇』に
「平人之常気稟於胃。胃者平人之常気也。
人無胃気曰逆。逆者死。・・・・人以水穀為本。故人絶水穀則死。」
(健康な人の脈気は胃から授かり、胃気がなければこれを逆と言い、すなわち死である。
・・・人の生命活動は飲食物によって維持されており、飲食を断ってしまうと死亡してしまう。)
と記載されている。
<参考文献>
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社
『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 東洋学術出版社
『図解鍼灸脈診法 胃の気の脈診』 森ノ宮医療学園出版部
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是非参考文献を読んでみて下さい。