下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。
こんにちわ、修行生の宮村です。
今回で三回目の更新となります。
早いものでこちらで働き出して、もう一ヶ月が経ちます。
大分新しい環境にも慣れてきましたが、まだまだ修行不足で
毎日のように先生、先輩方にお叱りを受けて過ごしています。
では今回も勉強した内容をつらつらと書いていきます。
東洋医学では、人体の仕組みについて、大別して、
気の類、形の類、経絡の類から成っていると考える
気の類とは、生体の活力として働くもので、これには精、気、
神があり三宝と呼ぶ。
形の類とは、身体の構造を形づくるもので、体内の各器官や組織を指し、
五臓を中心とした「臓象」によって、相互に関連付けられる。
経絡の類とは、気血の通路のことで、内に臓腑と結びつき、外に頭、
体幹、四肢、体表部と連絡している。
気の類は陽をなし、形の類は陰をなし、経絡の類が気と形をつないでいる。
今回はそのうちの精と気について説明したいと思います。
“精”
精とは機能活動、生長、発育など生命エネルギーです。
精には先天の精と後天の精があります。
先天の精:父母から受け継いだ精で、生命の素になります。腎精と同義です。
元精、元陰、真陰とも呼ばれます。五臓の腎にしまわれ、発育、
成熟および生殖という基本的な生命活動を起動させる。
後天の精:飲食物から得られる精をいい、脾胃(中焦)で作られる。
水穀の精微と同義です。腎に下注して先天の精を補充し、精を維
持します。後天の精は人体で活動する気や血の素のなる。
“気”
気は人体を構成する物質であり、消耗したり補充したりすることができる。
気は昇降出入の運動性を持つ。また分布部位と来源や機能の違いにより、
元気、宗気、営気、衛気などの名称が付けられる
元気:「原気」、「真気」ともいわれる。両親から受け継いだ先天の精が
変化生成したもので、生命活動の原動力となる。
元気は、後天の精によって補給され、臍下丹田にあつまり、三焦の
働きにより全身をめぐる。
宗気:肺に吸入される清気と、脾胃の運化作用によって生成される後天の精
とが結合することで生産されるもので、胸中(?中)に集まる。
宗気には肺の呼吸作用と心血の運行を推動する機能がある。
営気:主に脾胃で作られる後天の精から化生したものであり、陰性の気(水
穀の精気)である。豊かな栄養分をもった物質である。営気は、津液
を血に変化させ、血とともに脈中をいき、一日に人体を50回巡る。
衛気:後天の精から得られる陽性の気(水穀の悍気)のことを言う。
脈外を流れ、とくに体表近くで活動し、肌膚をあたため、?理の開闔
し、外邪に対する防衛的な役割をする。
衛気は、昼間に人体の陽の部(体表部)を25周し、夜間に人体の陰の
部(体内部)を25周する。
気には栄養、推動、温煦、防御、固摂、気化の6つの作用がある。
栄養作用:気は人体を構成する物質の一つであり、水穀の精微などから得た
栄養物で人体の各部を栄養する働き。
推動作用:人体の生長・発育、各臓器・経絡の生理活動、血の循行、津液の
輸布などを推し進める働き。
温煦作用:全身や各組織を温める働き。
防御作用:肌表を保護し、外邪の侵入を防ぐ、また侵入した外邪を攻撃する
働き。
固摂作用:血が脈管の外に漏れるのを防ぐ、汗、尿、精液、帯下の過剰な排
泄の防止など体液が漏出するのを防ぐ働き。
気化作用:精を気に、気を血に変えるなど、気血津液を相互に変化させる、
あるいは津液を尿や汗に変化させる働き。
人体の気は、高い活動性をもった精微な物質であり、絶えず動いて全身をめぐ
っている。その運動形式は気の種類によって異なる。気の運動形式は「昇・降
・出・入」の4種類ですが、これは人体の生命活動をシンボリックに表現したも
のである。気の昇降出入の停止は、生命活動の停止を意味している
参考文献:
『中医学の基礎』
『やさしい中医学』 東洋学術出版社
『東洋医学概論』 教育執筆小委員会
『絵でわかる東洋医学』