こんにちは下野です。
先日、約7年かけて建て替え中の
阪急百貨店うめだ本店が一部先行開業しました。
それを記念して?かはわからないですが、
僕が以前から行きたかった とあるイベントが
開催されるようです。
特に珍しいイベントではないのですが、
たいがい土日に行われていて、
なかなか行くことができず モヤモヤしていましたが、
今回 うめだ阪急で金曜日(11/2)から3日間開催と
お仕事の休み日と重なりましたので、
予定を全てキャンセルして向かうようにしています。
どんなものになるのか?今から楽しみです!
では『難経』の記事に参ります。
<原文>
”第三十八難”
三十八難曰、蔵唯有五、府独有六者、何也。
然。
所以府有六者、謂三焦也。有原気之別焉、主持諸気。
有名而無形、其経属手少陽。
此外府也、故言府六焉。
”第三十九難”
三十九難曰、経言府有五、蔵有六有、何也。
然。
六府者、正有五府也。
五蔵亦有六蔵者、謂腎有両蔵也。
其左為腎、右腎命門。命門者、精神之所舎也、
男子以蔵精、女子以繋胞。其気与腎通。
故言蔵有六也。
府有五者何也。
然。
五蔵各一府、三焦亦是一府、然不属於五蔵。
故言府有五焉。
<現代語訳>
”第三十八難”
臓は五つなのに対し、腑は六つあるが
これはどうしてなのか。
答え。
腑が六つなのは、三焦を腑としているからである。
三焦は原気の別で、諸気を運行させているが、
その名称はあるものの形はなく、手の少陽経に属している。
それ故これを外の腑と言い、五腑に三焦を加えて六腑になる。
”第三十九難”
医学経典に、腑が五つで臓は六つであるとされているが、
これはどうしてなのか。
答え。
六腑は正しくは五腑である。
五臓を六臓と言っているのは、腎が左右二臓あるためであり、
左を腎、右を命門としている。
命門は精神の宿る所で、男子はここに精を蔵し、
女子はここに胞を繋ぎます。
その気は腎と通じているため、臓は六つと言っているのである。
腑は五つであるとしているが、これはどうしてか。
答え。
五臓にはそれぞれ表裏関係の腑があり、
三焦も一腑であるが、対応する臓がありません。
それで腑は五つと言っているのである。
<解説>
”第三十八難”
当難では、臓は五、腑は六であることを論じ、
その内容は、五臓に対応する腑は五つであるのに、
なぜ六腑なのかという根拠を説明している。
当難の論点となっている六腑については、
「名前はあるが、形はない」三焦を加えたからだとし、
その生理上の機能を説明し、腑が六つあるとしている。
”第三十九難”
当難では、五臓六腑に対する
数字上の異なった見方を説明している。
●五臓を六臓とした
これは腎蔵(左右)をそれぞれ
腎と命門として扱った為に六臓とした。
●六腑を五腑とした
これは第三十八難と逆で、
三焦を五臓と対応しないとした点から
腑の中より除いた為である。
ただし、臓腑の数が異なろうとも、
生理機能についての認識は一致しているようで、
数字についての論議は重要ではないと
『難経解説』では説明されている。
<参考文献>
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版社
『臓腑経絡学』 アルテミシア
『基礎中医学』 燎原書店
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。