どんな事をした人であっても、どういう理由で目立ったにしろ。
利用できるとあらば
メディアは利用する。
売り物にする。
モラルは崩壊していますね。
僕が幼少期に触れた、思っていた、或いは信じていた
大人の背中は
もう、ほとんどいなくなったらしい。
国を導く者も 良き指導者であるべきと
信じてもいたが、そういった望みも崩された。
僕はこの業界で良かったと思う。
一部ではまだまだ、職人達がいるし、
彼らは様々な誘惑で時には心揺らぐ事があったも、
それらと鍼灸の道を天秤にかけたとき、やはり迷わず戻ってくる。
悪い言い方をすれば例え盲目的にでも鍼を信じて、
鍼に人生をかけている者達の存在が少なからずある。
僕はここにいて良かったと思う。
社会的には非常に目立たない動きでしかないかも知れないが、
昔ながらの男達の気負いと古書の匂いや
独特のノスタルジックな故郷がある。
曖昧な、不安定なアイデンティティに振り回される人生の先に、
キミはどこに骨を埋めるのかと聞かれれば
そこだろうなと思っています。
今の社会の中ですべてを生きよというのであれば、僕の心は死していたかも知れない。
僕は鍼の道に救われたと思っている。
林