どうも、新川です。
先日京都へ歩きに行った際に、
ふと「今日は祝日か・・美術館が開いている!」
と独り胸躍り、
どこかいいとこないかいな、と探していたら、
貼り紙が目に飛び込んできました。
泉屋博古館
〔京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24〕http://www.sen-oku.or.jp
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中国の商時代(紀元前17世紀頃~紀元前11世紀)〜
の青銅器が多数展示されており、
独特の造形による力強さが印象的でした。
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ちなみに画像の青銅器は、
お酒を入れる器なんですが、
虎が人を抱え込んでいるというものです。すごい。
さて今回は、
刺要論篇についてです。
今回は、刺要論篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。
【刺要論篇 五十】
刺鍼には重要な法則があり、
もしこの種の法則に拠らないで治療に当たれば、
ただ効かないばかりでなく、
反って極めて大きい危険性がある。
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黄帝が問う。
「刺鍼についての重要な法則を聞きたい。」
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岐伯がいう。
「疾病には表裏の別があり、
刺法にも浅刺と深刺の差があります。
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病が
外表にあれば浅刺し、
裏にあれば深刺して、
病のある場所に到達させなければなりません。
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しかし決して深く刺し過ぎてはなりません。
深く刺し過ぎると、裏の五蔵を損傷しかねないからです。
しかし浅すぎてもいけません。
浅すぎると病む場所にとどかないで、
しかも外面の気血を乱して壅滞を起こします。
この壅滞に反って病邪がつけこむことになるのです。
刺鍼の深浅を法則通りに行わないと、
大きな危険があり、
五蔵の正常機能を乱して大病を発生させるのです。
そこで次のようにいわれています。
疾病には病が毫毛(体毛)や腠理(皮膚のきめ)に在るものがあり、
皮膚に在るものがあり、肌肉に在るものがあり、脈に在るものがあり、
筋に在るものがあり、骨に在るものがあり、髄に在るものがあります。
☆毫毛腠理を刺す場合には、皮膚を損傷してはいけません。
もし皮膚が傷つけられると、内部の肺蔵に影響して、
肺の機能が乱され、秋になるとしばしば温瘧病にかかり、
ぞくぞくして悪寒戦慄します。
☆皮膚を刺す場合には、肌肉を損傷してはいけません。
もし肌肉が傷つけられると、内部の脾蔵の機能に影響して、
四季の最後の十八日間(合計七十二日)になると、
腹部が脹満して煩悶し、食欲がなくなるような症状が発生します。
☆肌肉を刺す場合には、脈を損傷してはいけません。
もし脈が傷つけられると、
心蔵の機能に影響して、心の機能が乱され、夏になるとしばしば心痛病が発生します。
☆脈を刺す場合には、筋を損傷してはいけません。
もし筋が傷つけられると、内部の肝蔵の機能に影響し肝の機能が乱されて、
春にはしばしば熱性病を患い、さらに筋が弛緩して緊張しなくなります。
☆筋を刺す場合には、骨を損傷してはいけません。
骨が傷つけられると、内部の腎蔵の機能に影響し、
腎の機能が乱されて、冬になるとしばしば腹脹や腰痛など症状が発生します。
・骨を刺す場合には、髄を損傷してはいけません。
もし髄が傷つけられると、髄は次第に消減して、脛がしびれ、
身体がだるくなり、四股が軟弱無力となって、動くことができなくなります。」
黄帝問曰、願聞刺要。
岐伯対曰、病有浮沈、刺有浅深。各至其理、無過其道。過之則内傷。不及則生外壅。壅則邪従之。
浅深不得、反為大賊、内動五蔵、後生大病。
故曰、病有在毫毛腠理者、有在皮膚者、有在肌肉者、有在脈者、有在筋者、有在骨者、有在髄者。
是故刺毫毛腠理無傷皮。皮傷則内動肺、肺動則秋病温瘧、泝泝然寒慄。刺皮無傷肉。
肉傷則内動脾、脾動則七十二日四季之月、病腹脹煩、不嗜食。
刺肉無傷脈。脈傷則内動心、心動則夏病心痛。刺脈無傷筋。筋傷則内動肝、肝動則春病熱而筋弛。
刺筋無傷骨。骨傷則内動腎、腎動則冬病脹腰痛。刺骨無傷髄。髄傷則銷鑠胻酸、体解〔イ亦〕然不去矣。
参考文献:
『黄帝内経素問 中巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『臓腑経絡学』 アルテミシア
『素問ハンドブック』 医道の日本社
新川
この虎はぜひ見てみたい。
また行きたいところが増えました・・・
通院で乗る北急の電車内の広告に釘づけ。
大阪歴史博物館のウクライナの至宝展と
奈良金峯山寺の青いお顔の迫力ある仏様。
どちらも見に行きたいな~と思ってるところです。
マウリッツハイス展もチケット手元にあるのにまだ行けてないし・・・
贅沢な悩みです。
地方にいたらこんなに気軽に見に行けないですもんね。
でも全部行くのも難しいので、
ピピッとくるものをうまくキャッチしよう!と心のアンテナを磨いています(?)
芸術の秋ですね、
わくわくします。
実際、
私も泉屋博古館と野村美術館、
どちらに行くかで小一時間悩みました。
両館は歩いてすぐのところにありますので、
結局「野村さんは次にしよう!」
と強引に自分を納得させました☆
確かに、贅沢な悩みですね(笑)
これはというものは見逃さないようにしないといけません。
コメントありがとうございます。
新川