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人は死ぬ。その生き死にの一つの舞台の中で
我々は戦をしているようなものであり、
やはり、その中、負け戦はつらい。
どんな天才であろうときっと勝ち続けることは出来ない。
そんな時は身がよぎれる。
心がきしむ。
勝って称えてくれるのは他人だけだ。
勝ってはずむのは最初だけだ。
100回勝とうが、
その内の1回、負け戦があれば、油断があれば、
その無力感にすべての印象は置き換えられ、
人生の課題を示されるばかりで、
結局は、その人生は
まさに修行僧の呈をなすままになる。
どうやら僕の鍼の道はそのようであります。
尊厳は大きくありますが、
自分自身を讃えられる日など来るのであろうか。
先日も一つ無力であった。
そんな日は語ることをやめよう。
鍼灸師 林