気候が非常に荒れている。
やかんの中で熱せられた水が激しく転回するように
雷雨を生じている。
その状態で、人で言うところの横隔膜や
華蓋としての肺の機能があるように、
天地の膜が機能している内はいいであろうが、
それを害し、上に衝くことで
清らかなあのような場所まで濁気が乱すようであれば
天変地異が止まないであろう。
まだ、天地は昇降を保とうとして、
人における頭蓋骨か。固い天蓋、天地の極点において
それを守ろうとするが、
それが破られると、もはや陰陽は離別し、
生きとし生ける者の呼と吸は離れ、
生命はその形を失うしかない。
未来、人の寿命は永遠に延びるとよく聞くようになったが、
さて、どうであろうか。
天地陰陽が離れれば、人はその気機をあげることもさげることも
出来ないのに、どう生命を保つというのか。
僕には今が序章に見える。
人なる小宇宙がそう教えてくれる。
笑うなら笑えばいい。
天地は微笑しながら許し、
微笑しながら殺す。
鍼師 林玄一
(※写真はつい先程、僕が撮影したものです。無断でコピー・転載は固く禁じます。)